高知でサウナにいくなら、ボクは神田にある土佐ぽかぽか温泉をオススメしたい。
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サウナ室は広く、水風呂はキリッと冷たい。
満足感、トリップ感ともにバッチグーである。
トリップ感といえば、最近マンガ「サ道」の「ととのう」という言葉が流行ってる。
「ととのう」の定義は人それぞれだし、いくつかのバージョンもあろうかと思う。
ついに立体的に動いて見える錯視が完成しました。
キューブが回転して見えますね?
止まっています pic.twitter.com/nyyWdr5O1E— じゃがりきん (@jagarikin) February 14, 2020
サウナと水風呂を数セットやったあとのジ〜ンとくる痺れも好きだが、最もドラッギーなのは水風呂で起こる視界スクロール体験である。
ちょうど上の動画の錯視のような感じのことが起こる。
ボクの場合は、水風呂に浸かりながら天井を眺めていると徐々にグッ、ググッと視界が上から下方向へと流れ始める。
タガが外れたように流れがシャーシャーと早くなると上下感覚を失っていわゆるととのった状態となる。
20年くらい前に気づいたこの現象をボクはずっと「ラリった」と呼んでた。
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ラリり方を説明しておこう。
だいたいサウナ&水風呂の3セット目から起こることが多い。
入浴タイムは各々でよいかと思うが、ボクはサウナ6〜10分、水風呂3〜5分でセットを重ねるごとに長くしている。
3セット目くらいの水風呂で後頭部を冷やすのがミソである。
背泳をするように仰向けに浮き、水流で動かされぬようヘリを両手でつかんでおく。
頭部は顔面だけを残して耳まで漬ける。
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すると浴場内のノイズがピシャリと遮断されて、水風呂の排水するチョロチョロという音だけが聞こえる状態となる。
もうこれだけでアイソレーションタンクに浸るようなリラックス感がある。
できれば2、3分この体勢を維持されたい。
銭湯の天井はだいたい板張りでボーダー柄だから、それを眺めていれば上から下へ、あるいは人によっては逆に下から上へスクロールし始めるだろう。
是非、お試しあれ。
このスクロール体験は極度の快感なので浴場での失禁には各自じゅうぶん注意されたい。
ところで、水風呂はボクのように3分以上浸かるロング派と、30秒以内のショート派がいる。
ショート派に野卑な者が多くてうんざりする。
マサイ族のジャンプのような浸かり方をするのである。
マンガ「サ道」でも水風呂ではじっとしていると体のまわりに薄い膜がはって長時間浸かっていれれるという話が出てくるが、マサイジャンプをされるとそれが剥がれるのだ。
波風立てるだけでは水風呂のポテンシャルなぞわかるまい。
水を凪いで、撹拌した雑念をじっくり沈殿させるのが水風呂である。