毎年高知市の城西館で催される「清流めぐり利き鮎会」。
いわゆるお祭り的なイベントではなく、関係者が大半を占めるエクスクルーシブな性質ゆえ、宣伝もさほどせず初めて聞く方も多いかも知れない。
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全国各地の清流がその川で獲れた鮎を持ち寄る品評会である。
エントリーは自治体名ではなく河川名でというのも面白い。
今年エントリーした全58河川の中に、岐阜県の「和良川」がある。
ご縁があり今回、和良町が発行する「和良の郷だより」という地域新聞へ寄稿させていただいた。
ご縁というのは、知人である山室さんが和良町の地域おこしに携わっていたこと。
山室さんとの出会いのエピソードがちょっと変わってるので少し詳しく。
彼女とは7年前に歩いた四国遍路の最中に出会った。
60番横峰寺あたりから数人の遍路仲間と歩くようになっていたボクは、自身の出生地である四国中央市にさしかかったころ遍路道をそれて祖父の墓参りに行っている。
そして65番三角寺で仲間に追いついたとき、集団に彼女が加わっていたのだ。
女性1人の、ましてや歩き遍路というのは珍しい。
数日一緒に歩き、こんぴらさんへ寄るという彼女とは75番善通寺あたりで別れた。
連絡先は交換しなかったものの後に奇縁が訪れる。
遍路は88の札所を回り終えると和歌山県の高野山へ向かう。
高野山奥の院で最後の納経をして顔を上げると、横で納経していたのが山室さんだったというわけ。
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山室さんのアテンドで「清流めぐり利き鮎会」に参戦のため来高していた和良町の皆さんともホテルの喫茶店でお会いさせていただいた。
和良町の人の気質を尋ねたらば、気さくでアバウトとのこと。
なんとなくわかる気がします。
左から3番目が山室さん。
お土産までいただいた。
郡上名物のほうばみそとニッキ飴。
そしてオレンジ色した奇妙な道具、なんだかわかります?
実はこれ「鼻笛」という楽器。
和良町では「鼻笛ジャンボリー」というイベントも行われるほどポピュラーな楽器だそう。
清流和良川はホタルやオオサンショウウオの生息地でもある。
キャンプ場も2ヶ所あるのでいずれホタルの時期を狙ってキャンプをしてみたいな。
そして和良川といえばもちろん鮎。
和良鮎については「和良の郷だより」にオブザーバー視点で詳しく書かせていただいたので、是非ご一読を。
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