ブランディングがうまい高知県西部と、そうでない東部って誰かが言ってた。
たしかに四万十川をはじめ観光コンテンツの快挙にいとまがない西部と比べ、東部は室戸岬とキンメ丼あたりが一般の認識だろう。
最近なら廃校水族館とかDMV(デュアルモードビークル)とか。
※関連記事
鉄道も一般道も!室戸の鉄道限界を超えて走る新しい乗り物「DMV」! | ガタリ夜話
-->
とかく地味なイメージの高知県東部に、最近ちょいハマってる。
休日ともなると自然東に足が向く。
田野町の「たのたの温泉」にハマったのがきっかけだったかな。高知の風呂ではここが一番好き。
いかに素晴らしいかは、下の記事をご覧下さい。
※関連記事
「たのたの温泉」が最高な10の理由!ハヴァナイストリップ! | ガタリ夜話
実は東部には入浴施設が多く、風呂銀座の様相である。
知ってるだけでも、高知黒潮ホテル、ロイヤルホテル土佐、海辺の果樹園、ヘルストン温泉元気風呂、たのたの温泉、こまどり温泉、馬路温泉、やなせの湯、北川村温泉、ホテルあけのほし、シレストむろと、などで日帰り入浴が可能である。
しかもほとんどがサウナ付き。
このサウナ流行りのなか、ひとつの売りとして言及してもいいのでは。
休日に雨だの二日酔いだのでアクティブになれないときは、風呂を基点に1日の流れを組み立てる。
ふらっとローカルの魚屋に寄ってみたりする。
室戸市の浦戸屋。
駐車場はなく、室津川沿いの邪魔にならない場所に停めたらいいらしい。
さすが室戸、キンメが充実してる。
一匹買いして捌いてもらって半分は煮付け、半分は刺身にするとか最高ですよな。
この日はスマガツオ、メバチマグロ、アオリイカを柵で買って刺身でいただいた。
-->
安芸市の寺尾鮮魚店もかっこいい。
こちらは店の向かいに駐車場あり。
ネイリ、ドロメ、サーモン。
ドロメは好きで、あれば必ず買う。
ビールも日本酒も両方注げばいつまでも続く多幸感。
水平線ビューな場所にクルマを停めてサクッと放心できるのは高知生活のいいところ。
この手のスポットに手軽に行けるという面では東部に軍配である。
西部は黒潮町までずっと山間部で、それを抜ければ絶景が待っているけどなにせ遠い。
途中山を越えて海辺の集落まで出てみるのもありだが、集落と集落を結ぶ海岸道路が通っていないので面白みに欠ける。
旅で高知を訪れるなら、ネットで見た観光地をまわるのもありだけど、海辺で放心してサウナで放心して酒場で放心するだけの旅も大ありだと思う。
そういう旅に高知県東部はバチッととハマる。
ただし、旧来のやり方で「東高知ととのい街道」みたいなアピールはいただけない。
物事を体系立てて見える化するのは大切なことだけど、物事を陳腐でつまらないものにする場合もある。
ブランディング云々を揶揄されたとて、東部は高楊枝でいたらいい。
写真は安芸市にある居酒屋白牡丹の卵焼き。
あざとさのないフワフワ具合がグンバツに美味い。