これが温泉禅!ディープ&ミニマムな別府「共同浴場」の世界!

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年末年始の休暇を熊本、大分で過ごした。

メインは熊本、天草の温泉旅館で年越しである。

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大分はひとっ風呂浴びるかくらいに考えてたのだが、ネットで調べるにつれ「おんせん県おおいた」の沼にズブっとハマった。

観光向けではない、ネイティブ向けの「共同浴場」が超面白い。

コンビニのようにそこかしこにある。

地元民専用温泉で「ジモ専」もしくは「ジモ泉」なぞと呼ばれ入浴料は100〜200円。

むろん源泉かけ流しなので、一般的な銭湯とは全然違う。

住宅街にある「錦栄温泉」、2階は公民館という地元密着ぷり。

玄関を入ると料金箱があり、男湯女湯の戸を開ければそこがいきなり浴場である。

もちろん脱衣所もあるが浴場との仕切りはない。

あまりにプリミティブな風呂なのではじめは驚く。

建物の中に風呂をしつらえたというより、温泉が湧いたのでそこに屋根を付けたという感じだ。

2019年の消費増税で回数券は値上げになったが、1回分は100円据え置きとありがたい。

料金箱に100円入れようとしたら居合わせた婆さんがオゴってくれた。

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国道沿いの「日の出温泉」。

共同浴場のいいところは居合わせた者同士が挨拶を交わすこと。

先に上がるときは「お先に」、後から入ってくれば「こんにちは」なぞ、顔見知りに限らずボクのようなヨソ者にも声をかけてくれるのである。

男湯女湯の戸を開けると階段で地下の浴場に下りるようになってる。

「錦栄温泉」と同様、浴場と脱衣所の仕切りはないが、浴槽には謎の仕切りがあった。

浴槽を7:3の割合で仕切ってある。

3のほうの湯で掛け湯をしたらメッチャ熱くてゴールドオーブを火傷した。

7のほうに浸かっていたじいさんが言った、「そっちは熱いよ」と。

先に言ってよ。

つまり3のほうはアツアツの源泉100%PUREで、7のほうは水で埋めてあるわけ。

それでも43〜44℃はある。

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さらに仕切り板には5cmほどの丸い穴があけてあり源泉が漏れてくる仕組み。

水の蛇口に近いほうはぬる湯、仕切り板に近いほうは熱湯と好みに応じて浸かり分けができるのも気が利いてる。

風呂でシンクロする大分県のPVが最高である。

「日の出温泉」も1分6秒ころ登場する。

浴場と脱衣所が渾然となったスタイルと、浴槽の仕切り板もバッチリ映ってるのでぜひご覧いただきたい。

最後に別府の共同浴場といえば、な「竹瓦温泉」。

先のミニマムな2軒とは打って変わり、唐破風の重厚感が目を引く。

通常110円だが、正月3が日は無料開放だった。

しかもザボンが浮いてた。

共同浴場は基本浴槽がひとつと、あとはオケとイスがあるだけ。

シャンプーや石鹸はもちろん、シャワーやカランすらない。

体を洗うときは浴槽のそばに座り込み、オケで湯を汲みつつとなる。

湯に浸かるだけの場合はしっかりと掛け湯をしたい。

別府の共同浴場は早朝6時頃からやってるところが多い。

今回別府では車中泊だったので、起き抜けの冷えた体を温泉に放りこめるのはとても贅沢な体験だった。

別府には「茶房たかさき」という温泉に入れる喫茶店まであったり、向かいのメシ屋でチケットを買う共同浴場があったり、部外者お断りの完全ジモ専もあったりする。

「おんせん県」恐るべしである。

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