【37日目】心卑しきボクらに愛の手を!

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遍路道に戻る

昨日は個人的な札所番外、四国中央市の川之江に寄り道をした。

遍路道へ戻るため始発電車に乗り、JR三島駅から再スタートする。

三島駅からすぐ上り坂になり、高速松山道の高架をくぐり、カワムラさん一行が昨日野宿をした戸川公園に出た。誰か寝坊してないかと覗くがさすがに誰もいない。

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いずれまた

景色が開け川之江の街が一望できた。いずれまた、と思いながら暫しそれを眺めた。

さて、カワムラさんたちに追いつこう。

カワムラさん一行

65番三角寺の山門前にカワムラさんが座っていた。「おー、もう追いついてきたか」。

境内への階段の途中でムラオカくんナカガワくんともすれ違った。若い女の子の遍路が1人合流していた。

納経を済ませて階段を降りたら、カワムラさんたちはすでに出発したあとだった。

まあ距離感はつかめたし、ゆっくり休憩してから歩き始めた。

今朝は脚の状態も体調もいい。やはり宿に泊まると回復が全然違う。

高知道の高架をくぐると66番雲辺寺のある山塊が見えた。札所の中で最も標高が高いらしい。

ヤマムロさん

その先の遍路小屋でカワムラさん一行に追いついた。

先ほど見かけた女の子は岐阜から来たヤマムロさんといい、単独で歩いていたらしい。

カワムラさん、ムラオカくん、ナカガワくん、ヤマムロさん、ボクの5人で歩き始める。

ヤマムロさんは杖を2本持っていた。正確に言えばうち1本はただの角材である。

境目トンネルに入った。これを抜けると一旦徳島県に入り、66番雲辺寺を越えていよいよラストステージ香川県に入る。

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晩メシの調達

今夜夜明かしする予定の白藤大師堂は、66番雲辺寺を越えて山を下る途中にある。

事前に晩メシの食料を調達を調達しておきたい。

カワムラさんが境目トンネルを抜けたところのドライブインで買えばいいと言ったが閉まってた。この先にもう1軒小さな商店があるらしい。

もしそこも閉まっていれば緊急事態だが、運良く営業中だった。

白藤大師堂では湯が使えると聞き、皆カップメンを買った。

最後の「へんろころがし」へ

66番雲辺寺は標高は約900mの山頂にある。ここから上り道になる

おそらく最後の「へんろころがし」となるが、今日はここまでの道のりでそこそこ標高を上げてきているので案外楽勝かも知れない。

徳島道の高架をくぐる前後で一気に標高を上げるため勾配がキツい。

バテたカワムラさんが山道の中途半端な斜面で休憩を提案した。

皆は立ち止まったが、ボクはペースを崩したくなくそのまま先へ進んだ。

足取りは軽いし、覇気がみなぎっている。足場の悪い山道でどこを踏むべきかが手に取るようにわかる。

デリカシー

黙々と歩を進めていると、あっけなく66番雲辺寺に着いた。

龍の口から水が流れ出る細工があった。貼り紙に「弘法大師自らが掘られた井戸の名水です。手など洗わないでお飲み下さい。南無大師遍照金剛と唱えてお飲み下さい。山主」とある。

賽銭箱が置いてある。飲んだら幾ばくかのお布施を、というわけだ。

寺の方が自販機の売上金よろしくジャラジャラと賽銭を回収していった。ショーを終えた仮面ライダーが子供らの目に触れる場所でヘルメットを取るのと同じデリカシーのなさだ。参拝客のいない時間ではだめだったのか。

ボクは賽銭は遠慮して手と顔を洗わせてもらった。冷たくて気持ち良かった。

皆が追いついてきた。

階段の下り

異形の羅漢像が居並ぶ裏参道を抜けると下りになった。

道は階段状で段差が大きく、ドスンドスンと衝撃がもろに膝にくる。

空模様が怪しい。遠雷がゴロゴロと鳴っている。

そのたびにカワムラさんが「やだな〜」、「やめてよ〜」などと裏声で独りごちる。

カワムラさんとムラオカくんがペースを上げ、すぐに姿が見えなくなった。

膝が笑い始めてもうヤバいかもと思ったころ、階段の下りが終わった。

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白藤大師堂

舗装路に出るとすぐに民宿青空屋があった。ヤマムロさんはここに泊まるらしい。

そこから少し下って白藤大師堂に到着。地域の集会所を遍路に解放してくれている。

ムラオカくんが水浴びをしていた。

白藤大師堂の敷地内ではご近所の方々がBBQの準備をしていた。

大師堂の中は広いが昼間の暑気がこもっていた。

窓も戸も開け放ち、扇風機で換気する。

左からナカガワくん、ムラオカくん、カワムラさん、ボク。

ボクも石鹸で全身を洗ってサッパリしたら、BBQのいい匂いが流れてきた。

お裾分けを期待しつつ、炊事場で湯を沸かす。

皆でカップメンをすすっていると、おにぎりをお接待してくれた。

卑しい者ども

カップメンとおにぎりでひと揃いのメシになったはずが、なぜか皆まだ物足らない。

BBQの匂いが食欲を刺激し続けてるから仕方ない。

焼きそばソースの匂いに身を焦がし、卑しさを抑えるため心頭滅却する。

「青空屋のご主人、なにかお接待してくれんかなー」。カワムラさんが卑しいことを言う。

「え、その可能性あるんですか?」。とボクも卑しさ全開となる。

酒なぞ望むべくもあらず、シラフの夜である。

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