高知のとある呑み屋がブロックを投げつけられた事件について

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全国ニュースでも報じられたので、ご存じの方も多いかも知れない。

高知市のとある呑み屋が、玄関にコンクリブロックを投げつけられた事件。

元々この店の客だったが、度々トラブルを起こすため入店拒否されたことへの腹いせらしい。

同じく高知市で呑み屋を営む身としては人ごとではない。

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ボク自身が世をひねた人間だからよくわかるのだが、卑屈を煮しめるとこういう顔になる。

常に泣いているみたいな哀しい顔だ。

ホムンクルスの目(漫画のアレね)で見れば、きっと卑屈の殻のなかで不安と焦燥に打ち震えるか細い男が見えるだろう。

晴れなのに傘を持っているあたり、ほぼ間違いなく護身である。

つまり彼は元来凶暴でもなんでもなく、びくびくと卑屈に生きるか弱い老人である。

人は「輪に入れる者」と「輪からはじき出される者」の2種類だ。

彼は後者であり、承認欲求はカラッカラだったのではないか。

同店へは何度か来ていたというから、呑み屋の小さな輪に入った彼は酒の一滴一滴が干からびた心に染み入る思いだったはずだ。

が、いかんせんうまくチューンインできず、徐々に軋轢がうまれ輪からはじき出されたのだろう。

だからといって人ん家にブロック投げちゃあいかんが、そのやりきれなさにだけは同情する。

迎合して輪にとどまろうとするやつも哀れ、はぐれ者もまた哀れである。

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ボクもどちらかといえば後者。

人見知りでHSPで厭世家だから輪からはじかれるタイプ。

「捨てがたき人々」の狸穴勇介、「リーヴィングラスベガス」のニコラス・ケイジ(役名不明)、「苦役列車」の北町貫多、強くシンパシーを感じるのはそうしたはぐれ者キャラである。

はぐれ者ほど承認欲求が強い。

そのくせ輪にチューニングできない、あるいはしないのだからクソジレンマだ。

犯人を擁護するつもりなどない。

が、色々あったのだろうなとは思う。

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