チャリネタ続きます。
相変わらずズッパマリでして、今回は一泊でチャリ遊びな話。
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高知市内から山越えて、嶺北の土佐町まで一杯やりに行く構え。
ナビタイムで計測したところ56.5kmと距離は短いものの、獲得標高が1521mとそれなりにキツい。
獲得標高ってコース中アップダウンする中の、上りの累計のこと。
チャリダーのBar&Kitchenシンのシンガイさんに相談し、いっとうハードなルートを行った。
根がMなんで。
オーベルジュ土佐山で水分補給。
ここから約14km、自販機どころか民家すらない無補給ロードとなる。
しかもずっと上り。
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「四国の山は険しいんやで」、そう教えてくれたのは小学校んときの担任だったか。
妙に印象に残っていて、ペダルを回しながら何度も反芻した。
じ、じ、じうろくぱーて!
道の付け方が無理やりなのでは?
軽いギアで踏みこむと前輪が浮きそうだ。
13.5%!
てんごぱーって細かいやっちゃな。
小数点第二位まで……いらんわダボ!
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今風観光地によくある、ちょいと目線が上がるやすぐ「天空の」と命名する風潮は好かんが、思わず「天空ロードや」と独りごちた眺望。
写真じゃ伝わらんね。
誰も知らない道をボクは走ってるのでは?
チャリ乗ってるとそう錯覚することしばしばあるよね。
本日の最高地点、工石山の登山口に到着。
トンネル抜けたら土佐町までイッキ下りだ。
このトンネル、峠の名を取って「赤良木トンネル」というんだがアレッと思う点が。
通常トンネルにはトンネルが開通する前に通じていた旧道があるはずで、トンネルの上を越える道が付いているものである。
が、グーグルマップにそうした道は記されていないし、国土地理院の地形図にも見当たらない。
調べると赤良木トンネルの開通は1963年と古く、東京オリンピックの前年である。
日本のモータリゼーション化が進むのが東京オリンピック以降ということを考えれば、旧道がないのも当然で、それ以前の赤良木峠は踏み跡道だったんだろう。
こうしたフとした気付きはチャリならではと言える。
チャリの速度は映画の速度だ。
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今夜の寝床は「清水屋旅館」さん。
素泊まり2800円というコスパ。
予約時に名前も電話番号も聞かないユルさ。
チェックインしたらすでに風呂が沸いてるホスピタリティ。
バスタブの底に何のためだろうか、沈められた不可解な板。
持ち上げて深淵を覗く度胸はない、それより早く呑みたい。
部屋に置いてある下世話な大衆誌の袋とじを鑑賞したら、呑み屋へ繰り出そう。