チャリで知らん道を探検する。
チャリに乗る楽しさはこの一点に尽きる。
小学生で6段変速のチャリに乗って以来、ナイスミドルとなった今でもそこはまったくブレてない。
最近またそんな遊びばっかしてるので記事に残していこうかと。
タイトルは「知らん道をゆく」、司馬遼太郎の「街道をゆく」みたいなノリで。
チャリで知らん道を進むときの、脳に微電流が流れるようなあの快感をあなたにも。
-->
てことで初回のコースはこんなふう。
スタートのA点は弊店大衆酒場Day&Sea、ゴールのB点は土佐市にあるラーメン屋かんなぎさんである。
ここでメシ食って折り返す。
ボクのチャリ遊びの基本はパスハンティングだ。
いわゆる峠越え。
スポ根ノリじゃなく、そうした裏寂しい道が単純に好きだから。
国道56号線、針木から春野へ抜ける荒倉トンネルの上の旧峠道をまずはパスハント。
ここはかつて、宇佐の漁師が街で売るためカツオを担いで通った「カツオ街道」だったとか。
今は産廃施設があってダンプがバンバン走るので、走行時は注意のこと。
-->
峠を越えて少し下ると巨大な砕石工場に出た。
ダンプが巻き上げる石灰質の土ぼこりにマダファカフォクユノウ?
まだまだ人里へは下らず、ここから登り返して尾根づたいに天王ニュータウンへ抜けるっつーんだからロマンあるよね、ない?
地図に載ってて歴とした公道のはずだが、どう見たってこりゃ敷地内だ。
登坂ルートの取り付きはスマホ地図がないとまず見つけられないだろう。
登坂ルートはまさかの文旦畑の作業道だった。
柑橘畑特有の急勾配、かつガレた悪路。
まともにチャリをこぐことができずに押して歩く。
その理不尽さにアドレナリンが分泌する。
つづらに折れて標高をかせぐ。
先ほどの採石場がはるか下方に。
荒ぶるダンプカーもここから見下ろせば豆ツブだ。
-->
作業道は意外に複雑に入り組んでおり、スマホ地図だけでは正確にルートが読めず、おもむろに第六感も駆使してなんとか尾根道へ抜け出た。
ここから天王ニュータウンまで一気下りしてフィニッシュ。
採石場に迷い込んだり、文旦畑を登坂したりと川口浩成分の強いコースで面白かった。
タフなタイヤにはき替えて逆ルートを辿り、文旦畑をダウンヒルってのも100%PUREオツである。