街ポテ★熊本県菊池市

「街のポテンシャル(略して街ポテ)」は好事家による好事家のための、ちょっとしたガイドブックです。

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駅のない街

街ポテでは原則、公共交通機関での移動を想定している。

だから旅のスタート地点はいつも「駅」。

「駅」を中心に、放射線状に思考が広がっていく。

いつものようにGoogleマップを鳥瞰していて気になった熊本県、菊池市。

この街には「駅」がない。

熊本の奥座敷と言われた温泉街

つまり鉄道が通っていない。

しかし菊池市の面白いのは、一度も鉄道の通ったことのない僻地なのではなく、かつては栄えた温泉街で熊本市街から私鉄が通っていたことだ。

熊本の奥座敷、菊池温泉は1954年の湧出というから比較的若い温泉街である。

高度経済成長期にこの街は繁栄した。

オトコの歓楽街

いまや都市伝説めいたいわゆる温泉コンパニオンを主コンテンツとした歓楽街である。

いわゆる男性団体客ご用達の温泉街だったのだ。

しかしモータリゼーション化の波で、それまで菊池市への足だった「熊本電鉄菊池線」は1986年に御代志駅から先、終点菊池駅までの区間をバッサリ廃線とした。

時代が下がるにつれ、温泉コンパニオンというメソッドは通用しなくなり温泉街は鄙びていく。

黒歴史をのりこえて

男性団体客去ったあと女性客、ファミリー客の誘致に苦労したというからかつての繁栄も苦い黒歴史というほかない。

イメージを払拭しようと、今では温泉街中心地の町名「隈府(わいふ)」をもじって「ワイフ(妻)の湯」、ひいては「美肌の湯」と銘打っている。

そして、近年になって廃線区間の復活という、嬉しい話題も持ち上がりつつある菊池市。

なにぶん今はまだ「駅」がないので街の中心部が曖昧ではあるが、菊池市をネット逍遥していきたい。

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【1】菊池プラザ

公共交通機関で菊池市へ行くなら、熊本駅からバスということになる。

菊池市側のバスターミナルになってるのが菊池プラザ。

なんのことはない、この菊池プラザこそ熊本電鉄菊池線の菊池駅跡なのである。

ここから放射線状にブラブラとすればよい。

2階部分は学習塾などが入るテナントスペースとなっている。

【2】寿温泉食堂

菊池市の繁華なエリアは菊池プラザから西側。

まずはぷらぷらと歩いて寿温泉食堂を目指そう。

屋号に「温泉」と付いているのは、かつては温泉施設も併設していた名残り。

入浴後はここで憩ったのだろう。

店内は広めで、調度品は純喫茶風である。

ちゃんぽんと巻き寿司が名物らしい。いいねその組み合わせ。

ソファ席でゆったりできるので、見知らぬ街に着いてひとまず一息つくのにいい。

もちろん、菊池市にごあいさつの一杯もキメちゃって下さい。

【3】三牧食堂

100円のたい焼きが名物の食堂。

1975年の「泳げたいやきくん」のヒット時には、お店もそうとう流行ったというからかなりの老舗。

たこ焼き10個200円、焼きそば、ラーメンは300円から。

うどん250円、エビピラフ、高菜ピラフ370円と飯メニューは激安である。

【4】城食堂

街ポテが昭和レトロな大衆食堂巡りみたいになってきてる。

趣味が偏っていて申し訳ない。

この城食堂、建物は大通りに面してるのに出入り口は裏路地にしかない。

看板には「ラーメン、ちゃんぽん、おでん、ホルモン、馬刺し」とある。

大衆食堂で馬刺しというのが熊本っぽくて良い。

ネットで情報がなく、現役かどうかは不明。

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【5】やきとり久美

2階部分がひさしのように張り出した味のある建築の焼き鳥屋。

なお、隣の建物も同じ造りである。

こちらもネット情報は皆無だがそそる店。

【6】看板建築の謎のろばた焼き

お、普通の住宅なのに看板建築にしてるな思ったら、ガラス戸に「ろばた焼き」の文字を見つけて小躍り。

しかし現役の可能性は限りなくゼロである。

もしも夕暮れ時に灯りが灯っていればガッツポーズもの。

入店確実である。

ちなみにこの建物、ストリートビューでくまなく見て下さい。

かなりシブいです。

【7】六軒街

「六軒街」はお店の名前ではない。

飲食店が6軒入るテナント物件である。

居酒屋、スナック、イタリアンとバラエティに富む。

夜の雰囲気はぜひチェックしておきたい。

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【8】龍龍館 (ろんろんかん )

町おこし系B級グルメで「きくち丼」というのがある。

菊池市のお米「砂田米」を使い、具材は地産であればなんでもよいというのが定義。

なのでひとくちに「きくち丼」と言っても様々で、チーズカツ丼や五目ちらし丼、馬スタミナ丼なんてのもある。

龍龍館ではピーマン、ニンジン、シイタケなどのピリ辛炒めに温泉卵をトッピングした「龍丼 (ろんどん)」と大きな揚げシイタケが豪快にのった「なば丼」がいただける。

どちらも650円。

「きくち丼」から派生して「菊池の福丼どんでん返し」というのもある。

これはご飯と具材が逆さまに盛ってあって、プッチンプリンのごとく別皿に移しかえることで丼が完成するというもの。

なんだか輪郭ぼやけすぎだぞ「きくち丼」。

【9】ホテルコナ

お泊まりは格安のこちらへ。

1名ならシングル、和室ともに3500円。

2名ならダブルが5000円、ツインと和室が6000円とさらに割安となる。

注目すべきは、玄関右側の看板。

「最高の夜景、最高のムード、ナイトラウンジコナ」。

口コミではフィリピンパブとの情報あり。

「5FR」とは5階のことだろう。

しかし建物自体は4階建て、屋上にプレハブ小屋のようなものが見えるがもしやあれか。

ワクワクがとまらない。

【10】菊池高原ファミリーキャンプ場

公共交通機関で行けるスポットではないが、自分用の覚え書きとして記載。

クルマの乗り入れ可のフリーサイトという珍しいキャンプ場。

かなりの広さがあり、阿蘇の山なみを見渡すロケーションも良さそう。

一泊2000円、プラス入場料が大人1人500円。

【11】七城中学校

バカボンのパパの出身校という設定になっているのが菊池市の七城中学校。

卒業制作で学生が造ったバカボンのイラスト入り石碑がある。

校内敷地につき、一般の立ち入りか可能かは不明。

菊池市のお酒

熊本を代表する日本酒に「美少年」がある。

その名前の面白さから、若い頃に居酒屋で呑んだ記憶がある。

酒蔵である熊本市の火の国酒造が破産したため、現在は菊池市に本社がある株式会社美少年が「美少年」ブランドを引き継いでいる。

また、菊池市商工会が造る「菊池千年」という焼酎が面白い。

キク科のイモであるヤーコンで仕込んだ珍しいヤーコン焼酎なのだ。

このヤーコンは菊芋とも呼ばれ、菊池市では菊つながりでこれを特産品とし、焼酎だけでなくお茶、お餅、中華まん、ピクルスなど様々な加工品を販売している。

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