少食なので大食いに憧れる。
思い出したように最近またYouTubeで大食い動画を漁ってる。
このジャンルも新規参入者が多く、好みのユーチューバーを探し当てるのは簡単ではない。
で、丹念に動画の海をクルーズして見つけてきたのがらすかる新井さん。
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ボクの大食い原風景は高速サービスエリアのレストラン、トラック運転手の食事シーンである。
カウンターのふりかけを大盛りメシにまぶし、より多くのメシを消費するためから揚げにはウスターソースをブッかける。
から揚げ→メシ→汁の流れるフロー、ワッシャワッシャとデカいひと口。
その所作は荒々しくも清々しく、舞踊劇のように甘美ですらある。
これを盗み見ることが悦楽という性癖でもって動画を選んでいる。
さらにボクは動画への条件も細かい。
まずNGなのは食事シーンの早送り。
ほとんどの大食いユーチューバーが当たり前のように多用するがこれは萎える。
動画として冗長になるからというのはわかる。
が、そもそも食事シーンは冗長なもので、こちとらそれを見たくて訪れてるのだ。
食事フローやストーリーを楽しみたいのに、早送りするとそういう情緒が分断されてしまう。
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また、ひと口ごとに入れられる「カプッ」というかぶりつき効果音や、大食い動画なのに苦悶の表情や、「これ約1週間分の脂質ですよね〜」みたいな「そやろね」としか言えないセリフはいらないのである。
「いただきます」と「ごちそうさま」を言わないのは論外、食べ方に品がないのは圏外。
あと大食いメニューの好みもかたよっていて、ボクは麺類一式に関心がない。
ピザやパン類、寿司、焼肉、丼物全般もダメ。
つまり単品ではなく定食で、オカズ→メシ→汁の三角食べが見たいのである。
必ずしも定食でなくとも、何品か並ぶその中心に白飯があればよい。
三角食べには人の数だけ食事フローとストーリーがある。
ちなみに丼物でもカツ丼だけは食事フローとストーリーがあるような気がしていて時々見てしまう。
そんな数々のわがままチェックポイントを通過したのが、今回紹介するらすかる新井さんの2動画。
「いただきます」から「ごちそうさま」まで基本編集なしのワンカット。
最後まで美味そうに食べるし、所作も品がある。
マンガ盛りのメシをワッシャワッシャと食う姿は、ボクの大食いの憧憬、トラック運転手の食事シーンとぴたり重なる。
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2本目のこちらは最近話題のASMR(聴覚や視覚の刺激で心地良いと感じる効果)を取り入れたと思われる動画。
咀嚼音が明瞭に聞こえます。