チャリ旅で訪れた宇和島。
宇和島城の城山の麓、渋い呑み屋が軒を連ねる一角がある。
中でも異彩を放つのが「ヘルシー串焼き」と「釜めし」を看板に掲げる権兵衛さん。
※関連記事
シリーズ「知らん道をゆく」第30回!宿毛〜宇和島〜四万十市! | ガタリ夜話
-->
「ヘルシー串焼き」なんてのは独自に名乗ったジャンルなのだろうが、こういうセンスは好きなので間違いないだろうと思って入ったら間違いなさすぎた。
一杯目のビールとともに供されるのは、キャベツだけがのった大皿。
ここに焼きたてのヘルシー串焼きが置かれていくわけである。
乗っかってるのはにんにく巻き。
豚バラを巻いて焼いたもの。これはダマされたと思ってハナから2本頼んだほうがいい。間違いなく追加するだろうから。
こちらは明太子巻き。
おろしポン酢に付けて食うと美味いんだよ。
他にアスパラ巻きも食ったが、基本的に豚バラは薄く巻いてあって、焼きあがると具材が透けて見えるほど。
豚バラは衣のような扱いなのかも知れない。
-->
L字カウンターが7〜8席ほどと、テーブル席少々。
年配のご夫婦2人でやっておられ、場の雰囲気はすこぶる良い。
魔メニュー「うなぎもどき」。
あるものを豚バラで巻き、うなぎ蒲焼き風の味付けにして、ご丁寧に山椒まで振ってある。
なんでもすぐに言っちゃうご時世だから、中身が何かはネタバラシせずにおこう。
とにかく熱っついのでやけど注意。
もうひとつの魔メニュー「ねぶた」。
こちらは肉巻きではなくて、豚トロのネギマである。
ネギと豚肉で「ねぶた」。ダジャレである。
今回ははしご酒のつもりだったので、釜めしは泣く泣くスルーした。
東京なんかは再開発で次々と昭和が消えていってる。
地方都市だとて高齢を理由に閉業する酒場遺産も多い。
別に古い店だからいいとかじゃなく、単純にいい店だから残ってるんである。
タイミング合えばなんて言ってたらゴッソリ消えてなくなる。
いついくの?次の休みでしょ!