ロンドンのレーベル「XL Recordings」のボス、リチャード・ラッセルが鳴り物入りでリリースするEverything Is Recordedのアルバム「Everything Is Recorded By Richard Russell」。
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コラボ・プロジェクトというだけだけあって、その豪華な参加アーティストの名を列挙するだけでもかなりの文字数になりそうだ。
サンファ、カマシ・ワシントン、ジ・インターネットのシド、オーウェン・パレットといった今旬な人たち。
デーモン・アルバーン、元ジェネシスのピーター・ガブリエル、スクリッティポリッティのグリーン・ガートサイドなどU.K.レジェンド勢。
ギグス、ウィキ、オーボンジェイアー、イベイーといったラッパーやシンガーの若き才能までとメチャ多彩である。
ちなみにデーモン・アルバーンの名はなぜかクレジットされていない。
が、iTUNES内で「damon albarn」と検索すると3:「She Said」だけがヒットするので、この曲に携わっているのかな。
知らない名前が多かったので調べてみたら、ほとんどがXL Recordingsとその傘下レーベルYoung Turksのアーティストたち。
各アーティストのアルバムを追っかけApple Musicのライブラリに追加していけば、そのままレーベルのショーケースとなる。
5:「Mountains Of Gold」は大好きなグレース・ジョーンズの「Nightclubbing」ネタのモロ使いである。
グレース・ジョーンズといえばデーモン・アルバーンのゴリラズ「Humanz」でもヴォーカル参加してましたね。
アルバムは全体的に暗さや重厚感といったロンドンぽさが何層にも重なりあっていて、ジェイムズ・ブレイク以降のIDM/R&Bっぽさも感じさせる。
50分とコンパクトながら、2曲のインタールードを挟むいかにも気合の入った大作である。
それにしてもこのXL Recordingsというレーベル、創設は1989年である。
最初はベルギーのハードテクノやイギリスのブレイクビーツ/ジャングルの代表的なレーベルとしてスタートしている。初期のプロディジーとか。
今やレディオヘッドからTheXX、アデルまでビッグネームを擁する超名門レーベルとなった。