酒の名前は読み方のビミョーなのが多いねという話。
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ツイッターでフォローしている方が先日こんなツイートをしておられた。
今日の今まで酒の銘柄「美丈夫」を びじょうぶ と呼んでいたのですが、正しくは びじょうふ だそうで…。通ぶって「びじょうぶを冷やでください!」とか言っていた私(店員「お客さん、ぶじゃなくてふですよ…」ニヤニヤ)されてたと思うと非常に恥ずかしく、今夜のびじょうぶはいつもより一寸辛い pic.twitter.com/CRlfBd0tkL
— がちゃ (@gachaps) 2018年3月23日
「美丈夫」は高知の地酒である。
ツイートにもあるように正しくは「びじょうぶ」ではなく「びじょうふ」と読む。
かくいうボクもつい最近まで「びじょうぶ」と読んでいたクチだ。
知ったかぶりをしたいわけじゃないけど日本酒ってどこか通の世界、ウンチクの世界みたいなところがあるから読み間違うとかカッコ悪いんですよね。
しかもネーミングに悪意があるというか、真っ直ぐ読ませないようにしてるフシがある。
例えばウィスキーの「白州」、これなんて読むかわかります?
2通りの読み方ができますよね。
正しくは「はくしゅう」である。
Googleで「白州」と入力するとサジェストワードに「白州 読み方」と出てくるあたり、酒場で注文前にスマホ検索してる御仁が少なくないことを物語っている。
「しらすのハイボール下さい」……くわばらくわばら。
スマホがなかった時代の呑み助はどうしてたんだろ?
あらかじめ店員に読みを尋ねるか、ひと恥かいて覚えたんでしょうね。
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先日居酒屋で「大信州」という酒がおいてあった。
名前の通り長野のお酒。
そのまま読んでいいのか?
もしかして斜め上の読み方じゃないの?
ええ歳こいてスマホで調べるのも野暮じゃいと、思い切って「ダイシンシュー」と注文してみたら正解だった。
まあこうした難儀さも、幾通りもの読み方がある日本語漢字のおもしろさ、ひいては日本のお酒のおもしろさでもあると思う。
日本人の日本酒離れと言われるけれど、意外にこういうところに根があったりして。
恥かいてまで注文したくないみたいな。
まあ、読み仮名がふってある酒のラベルというのも意外にアナーキーでカッコイイかも知れんよ。