窪川(現四万十町)の「うなきち」さん。
実は泊まれるうなぎ屋なんである。
-->
お店の上が宿になってる。
素泊まり4000円以下という安さと話のネタにと、高知〜窪川の一泊チャリ旅で泊まってみた。
※関連記事
シリーズ「知らん道をゆく」第13回!津野〜窪川〜志和! | ガタリ夜話
結論から言えばボクは大満足でした。
部屋は陽の気に満ちていて清潔、ベッドだけど畳なので床でも寛げるのがいい。
ベッドは枕元にコンセントが付いてる。
チャリ旅やお遍路のように日中体力もバッテリーも使い果たす身にはありがたい。
寝転んでスマホを触りながら、同時に充電もできるからである。
部屋番号は「3F左」、「3F右」と殴り書き。
ボクは左でした。
さすが37番札所岩本寺のお膝元、部屋に洗濯機付いてた。
入浴と洗濯を同時にやれるありがたみは、ボクも歩き遍路をしたからよくわかる。
宿に入ったら風呂入ってビールとメシしばいてさっさと寝たいのである。
洗濯に時間とられてる場合ではないのだ。
遍路宿って大抵、風呂もトイレも洗濯機も共同だけど、ここはユニットバス付き。
部屋に入ったら即スッポンポンになって洗濯回しながら入浴できる。
今回のチャリ旅は荷物を減らすために洗濯するつもりだったから、これはメチャクチャうれしかった。
-->
しかもDIYで物干しまで付けてくれてる思い遣りにグッとこずにおれない。
至れり尽くせりである。
なんだか衝動的にここで暮らしてしまおうかという気になる。
じっさい1ヶ月45,000円ほどの長期滞在プラン(現在もされているかは未確認)もあって、炊事場から冷蔵庫、電子レンジまで備わっている。
長期の場合はガスコンロが付くのかも知れない。
予約の電話の時、おばちゃんなぜか不機嫌なご様子で、「チェックインは16時まで」と有無を言わせぬ態度であった。
ちなみにチェックインできるのは15時からだから1時間枠の狭き門だ。
チャリだから時間が読みづらいのだが、なんとか滑り込みで16時に到着。
チェックイン時も、「前払い」とぶっきらぼうである。
が、早合点をするなかれ。
チャリで来たと告げるや間髪入れず駐車場に行って自分のクルマを移動させて駐輪スペースを作ってくれたり、洗濯したいと申し出ればボクらに気を遣ってエレベーターではなく階段で3階まで上がって部屋の前に洗剤を置いてくれたりする。
そして部屋に入ればすでに書いた通り、思いやりの波状攻撃が待っている。
本業のうなぎ屋は昼は行列する人気店だという。
いつかうなぎを食いにも出かけたいなと思う。
ぶっきらぼうの向こう側にある思い遣りにサティスファクションしたい。