2年前、高知のランズエンド柏島へ遊びにいくのに、拠点となるキャンプ場を探していて見つけたのがこの「爪白キャンプ場」。
以来、毎年行ってるお気に入りのキャンプ場である。
ちなみに柏島へ行くのなら、大月町の「樫西キャンプ場」が近いのでおすすめ。
立派な設備はないけれど無料だし、トイレもきれい。
高台になってるエリアを陣取れば、太平洋を望むグッドロケーションだ。
ただし広くはないので、シーズン中は先客があることが多い。
周辺には他にも「竜ケ浜キャンプ場」や「大月エコロジーキャンプ場」があるけど、やっぱり区画サイトは味気ないやね。
フリーサイトをうろつきつつ「どこがええかな?」なんて考えるのって、犬が寝るベストポジションを探してくるくる回る仕草に似て楽しい。
「爪白キャンプ場」は1人1泊300円。
チェックインチェックアウト時間なし。
到着したら気に入った場所にタープを張ってビールでも呑んでおれば、すこぶる80年代的な、往年のCCBを彷彿するヘアスタイルのおじさんが集金に来てくれるという牧歌的なシステムになってる。
キャンプ場にはゴミ捨て場あり、無料の水シャワーありで、トイレはきれい、芝生もエクセレント!
とまあ、とりまく万事がのんびりとした気分に浸らせてくれるキャンプ場なのである。
今回はここへ来る途中、中村のスーパーマルナカで見つけて衝動買いした「長沼じんぎすかん」と、四万十大橋のたもとにある産直「彩市場」でゲットしたナガレコや野菜でBBQである。
ナガレコとはトコブシの高知での呼び名で、アワビに似た夏が旬の貝です。
ところで高知に来たら外せないのがシシトウ。
産直市場へ行くと必ず置いてあって、袋にパンパン入って100円くらい。
焼いても、炒めても、カレーに入れて煮ても形がへたらぬ元気さにして滅法美味!
どうにもかなわんのですよ、これは。
ボクがいつも幕営するのは南東側の木立の前。
この木立のおかげで陽が昇ってもしばらくはサイトが日陰なので、朝はいつも日向になるまでの涼しい時間を、読書したり音楽聴いたりして過ごしております。
高知の夏の風物詩「歌って走ってキャラバンバン」の土佐清水大会は、すぐ近くの道の駅「めじかの里」が会場となる。
40年続いた番組も今年でファイナルなんだとか。
寂しいっちゃ寂しいが、そこはそれ、時代の移り変わりというやつ。
移り変わると言えば、爪白キャンプ場もこの秋からスノーピークが監修するようになるという話がある。
土佐清水市が施設の再整備を委託したらしい。
都会的なパキパキのキャンプ場になって、値上がりもして、この独特の「のんびり」が損なわれることのないように願いたい。