1月17〜20日の4日間、遅い冬休みで京都に行った。
昼前に京都着。寿しさか井の鯖寿司で昼酒かなと行ったら休業。
ならば京極スタンドで昼酒と向かうもこれまた休業。
しかも京極スタンドボクらが京都滞在中ほぼ休みじゃないか。
ひとっ風呂浴びようと言った錦湯にも定休日でフラれてしまい、初日から出鼻をくじかれた。
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夜は島原の「たこ松」に行こうと思う。
さすがに島原まで出向いて閉まってたらシャレならんので電話してみれば留守電。
こうなってくるともうヤケクソで、当たって砕けてその辺の雑な酒場にでもシケ込んだら、と島原へ向かった。
どうせやってないんやろ、と角曲がったらやってた。
やさぐれ心に灯がともる。
ようしゅんだおでんに瓶ビール付けてもろうてご機嫌千万。
「レーズンバタ」、「なっと」といったキュートなメニューを横目に。
早々と日本酒に切り替え。
選択肢は二級酒、一級酒、特級酒の3種。銘柄は松竹梅だっけ。
徐々に上り詰めていこうと二級酒からスタート。
見てよ、この歴史ある酒器とカウンター板。
このちろりにヤラれ、このカウンターに突っ伏す酔漢の山が累々と築かれるのだ。
たこ松はもうすぐ創業100年である。
「くもこ」という聞きなれぬメニューがあった。
「白子」のことか尋ねると、「白子」はフグの精巣、「くもこ(雲子)」はタラの精巣をそう呼ぶらしい。
井倉木材でも「雲子」があったので、京都ではポピュラーな呼称なのかも。
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「たこ松」には常連有志が運営するフェイスブックページもあり、地元で愛される酒場なのだ。
アルコールを口腔摂取し血中アルコール濃度をあげてささやかな多幸感を得る、あるいは味覚に愉悦を与えるだけが酒場というトポスのポテンシャルではない。
体臭にも似た、「たこ松」でしか得られない飲酒体験がある。