秘密のケンミンショーでコテコテの大阪弁を聞くと郷愁を感じるようになってきた。
高知生活も2年目である。
つとに感じるのは、都会が海だとすれば、田舎は干潟だということ。
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どういうことか。
大阪市の人口は約270万人、高知市は約33万人。
皆顔見知りとはいかないまでも、同じ人を何度も街で見かけるし、おそらくボクも見かけられてる。
そして誰かがどこかで繋がっている。
例えでなく、物理的に世間が狭い。
ゆえに街に深く潜りアノニマスに生活することは不可能で、干潟のように常にさらされているのである。
重犯罪者を追ったルポで読んだのだが、出所後の彼らの住まいは入り組んだ路地裏のアパートであることが多いという。
アノニマスであろうとする心理である。
大阪はそうしたイメージの路地やアパートがそこかしこにあるが、高知は皆無である。
そもそも路地がほとんどない。
高知で馴染みにさせてもらってる方で、東京からUターンしたクボさん夫妻がいらっしゃる。
彼らとは異常な頻度で街で遭遇するので、最近ではカミさんとブラブラしながら「クボさん夫妻を探せ」をして遊んでいる。
高知にも色街があって、地元の青少年諸君はこうしたお店で遊ぶのだろうかと思う。
お相手のカワイコチャンとイオンモールのユニクロとかでばったり会ったらさぞ気まずかろうよ。
これがよく言われる「田舎の人間関係の濃さ」というもの、のソフト版なのだろう。
もしいきなりガチの田舎に移住していたら、プライバシー面での都会との落差に公開生処刑状態になっていたかも知れない。
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若い層の地方移住というのが一般的になった昨今、まずはその地の主要都市に住み水に慣れることが肝要であろう。
二段階移住が今は主流である。
日曜市にいつも現れるこんな婦人がいる。
買ったものを載せたいがためにデカいチャリを人混みに持ち込み、買い物中はところ構わずスタンドを立てておられる。
あるイベントでその婦人が飲食店を出店されているのを見かけた。
婦人のお店で買いたくないなあというのが人情だろう。
干潟では品行方正であれ。