バイトを退職した。
2017年の春に大阪から高知へ移住してからだから、3年と4ヶ月お世話になったことになる。
最終日は2020/8/30、なんだか夏休み中に宿題を完遂したようなスッキリした心持ちだ。
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田舎暮らしの幻想
額はわずかながらも堅気の固定収入だったのでこのまま続けるという手もあったが、もともと「移住」と「脱勤め人」はセットで考えていた。
田舎に住んだら働かなくても生きれんじゃね?という幻想のもとにたどり着いた理想郷、それがボクにとっての高知である。
当たり前だけどそんなわきゃなくてあくせくと、とまでは言わないまでもまあ働いているのが実情である。
小商いを10コ持つ
去年、大衆酒場Day&Seaをオープンしてからは軸足をそちらへ移し、小商いを副業的にちょこまかと増やしていってる。
実はバイトも副業と位置付けていて、悲しいかなこれが一番の稼ぎ頭だった。
今後は他を伸ばすしかない。
例えば小商いで月5千円稼いだとする。
しみったれと言うなかれ、月5千も10コ集まりゃ5万円、バイト代をゆうに凌ぐ。
退路を断つタイミング
まあ言うはやすしきよし師匠で、空身からの月5千円捻り出すって容易じゃない。
が、おかげさまでこの夏作ったTシャツがいい感じで売れたり、秋から某地方誌で文筆のお仕事をいただいたりと、いろいろとまた新しい地平が広がり始めたのもあって、ここが退路を断つタイミングかなと。
まさかの2yang描き下ろし!「大衆酒場Day&Sea」2020夏新作Tee! | ガタリ夜話
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投げたボールは落ちる
移住した当初は正直ここまで来られると思っていなかった。
脱勤め人は悲願だった。
投げたボールは重力により弧を描いて落ちるが、秒速11kmで投げることができればボールは重力を振り切って宇宙へ飛び出すそうだ。
重力に抗え
人にもたくさんの重力がのしかかる。
住処の重力、生業の重力、知己の重力、家族の重力、体裁の重力、観念の重力。
重力ってなにも悪いものではなくて、人によっては拠り所となりベースとなり得るもの。
なぜかつったら重力は必然性とも言い換えられるから。
ボクはその必然性に抗ってみたかっただけ。
風に吹かれて
重力に縛られずBlowin’ in the Wind、風に吹かれて心地よさをアップデートし続けるようなライフスタイル。
重力から逃れるには秒速11kmのハイパワーが必要だが、強い欲求を保ち続ければ思考は具現化する。
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生涯休日者へ
もうカレンダーアプリにシフトを書き込まなくていい。
生涯休日者となった。
といっても仕事はするんだけど、これまでみたく時間を切り売りしてじっとガマンの子ではなく、やりたいこと、あるいは自分がやるべきと思うことで糊口をしのぎたい。
ボクにとって最も高いハードルだった「生業の重力」から解放されたことはマジすげーデカい。
魂を売るか逃げ切るか
30歳を迎える頃、次また次と就職していく友人を尻目にボクもどこかで魂を売るか、それとも無頼に逃げ切るかだなと焦燥感にかられていたのを覚えている。
その頃の自分に言ってやりたいね。
人生折り返したら逃げ切りフェーズに入るからもうちょっと遊んでろと。