土地勘ゼロから入居まで。高知での家探しについて。

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どの街が自分のライフスタイルに合うのか

移住前、高知市内の土地勘はほぼゼロ。

知っている場所と言えば、高知駅とひろめ市場と沢田マンションくらいのもの。

いざ住むにあたり、どの街が自分のライフスタイルに合うかを計るモノサシがなかった。

本稿では、土地勘の体得から、実際の入居までの顚末をたどってみたい。

誰が興味あんねん、と言われれば恐縮するよりないが、移住を検討されている方の思考の肥やしにでもなればよい。

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高知県にはUR物件がない

まず考えたのがUR都市機構の物件。

大阪ではUR物件に住んでいたし、なにより物入りが続くであろうなか礼金・仲介手数料なしというのは魅力である。

が、残念ながら高知県にはUR物件なしと判明、あえなく撃沈。

で、民間の賃貸物件を探すことになるわけだが、これがどうにも面倒というか気が進まない。

ネットで賃貸情報調べるにしてもエリアを選択する基準を持っていないし、高知へおもむき適当な不動産屋へ飛び込むつうのも乱暴すぎるきらいがある。

高知県庁の移住促進課へ

結句、毎年恒例の夏キャンプで高知を訪れた際に、予行演習的に不動産巡りをしてみることにしたのだった。

まず向かったのは高知県庁。

移住コンシェルジュがおられる移住促進課である。

現地での就職が8割方決まっていたので、職場を基準にオススメのエリアを見積もってもらった。

高知市街ははりまや橋を中心に、縦横に路面電車が走る。

職場が電車通りにあるのならその沿線で選ぶのがいいのではないかとのこと。

親身に相談にのってくれる

具体的な町名では高須があがった。

高須へは職場から東へ、路面電車で一本である。

ちなみに移住コンシェルジュの方々は、本当に親身に相談にのって下さいます。

そして紹介してくれたのが、県庁近くのアパマンショップ。

今知った高須と、就職予定先の面談で教えてもらっていた和泉町。

この微々たる情報を元手に3軒ほどアパートを内見させてもらった。

これが土地勘の骨組みとなる

うっすらではあるが、街の距離感や家賃相場を知ることができ、土地勘の骨組みができた。

土地勘がゼロが1になったことで、大阪に帰ってからも住む場所のイマジネーションを広げられるようになったのは大きい。

家探しは本番へ

同じ年、2016年の秋、就職を予定していた会社で面接を受け採用が決まる。

その足でいよいよ本チャンの家探しへ。

今回はカミさんの知り合いの紹介でピタットハウスへ。

ここでいい物件が見つかる。

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入居決定か!?

一ツ橋町にある3階建てアパート。

3階角部屋の2DK。

家賃は駐車場付きで60000円+共益費3000円。

高知はたいていが駐車場込みの家賃であることに軽くカルチャーショック。

ひろめ市場でビールをどつき倒しつつ、カミさんと会議である。

気分はだいぶポジティヴ。

閑静な住宅街であること、職場から2km強という近さ、部屋の間取りも好み。

家賃は想定よりややオーバーだけどここはいいなと。

新生活に膨らむ期待

とりあえずレンタサイクルを駆って、件のアパート周辺を再訪してみる。

最寄りのコンビニ、スーパー、飲食店などをチェックして回る。

ここが自分の街になったことを想像してにんまり、そしてまたひろめ市場へ。

翌日、大阪へ帰る前にもう一度内見させてもらい、申し込みを決めた。

仕事が決まり、住処が決まった。これで移住の2大インフラが整ったことになる。

やや厳しい保証人の条件

、にしても面食らったのは保証人の話。

とりあえず両親にお願いするかなぞイージーに考えていたのだが、就労中の身内というのが大家の条件。

親父はすでに定年しているし、弟は先頃アウトサイドな職に転職したばかりで保証人として相応しくない。

消去法で末の妹にお願いしたのだが、保証人の勤務先名、勤務先の連絡先、勤続年数まで申告させられた。

もとより、妹が結婚しておれば身内で保証人を立てられなかった可能性もある。

田舎の洗礼

苦難は続く。

大阪で呑気にお好み焼きなぞつついていたところへ不動産屋から着信が。

大家が高知へ移住する理由を問うているという。

不穏である。なぜ大家が入居者のプライバシーに踏み込む?

嫌な予感は当たるもの。なんとアパートを借りる審査に落ちてしまった。

んなことってあんのかね?

よほどの極悪人でもない限り、大阪では考えられないことだ。

これが田舎の洗礼である。田舎の賃貸恐るべしである。

後日不動産屋から聞いたところ、いささかヘンコな大家だったらしい。

理由も言わぬまま一方的に断ってきたのだそうだ。

家探しは振り出しに戻る

予想だにしなかった展開である。

大仕事を終えたと思ったのに、振り出しに戻された恰好である。

実際に引っ越すのは年が明けて、2017年の3月の予定だからまだ時間はあるのだが、住処が決まったという安堵感は大きく、その喪失感もまた大きかった。

年が明ければ春の引っ越しシーズンにさしかかることもあり、年内に住処を決めてしまいたいところ。

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再び高知へ

クリスマス前に高知を再訪した。

社内の忘年会はもう済んだと不動産屋は言う。

今回はネットで鬼リサーチして、賃貸情報をたんまりと用意して臨んだ。

ストリートビューでバーチャ散歩もしまくったので、この頃にはかなりの土地勘がついていた。

しかしこういう時に限って、どの物件を見ても一長一短、パッとしない。

ここで決めないといけないという思いが焦りを加速させる。

ようやく見つけたニュー我が家

そんな中で食いついたのは、ボクらが見つけたのではなく不動産屋が薦めてくれた物件。

知寄町界隈にある3階建てアパート。

3階の3DK。

家賃は駐車場付きで65000円、共益費込みである。

結論から言うと今ここに住んでいる。

当初、6万以内を目標としていた家賃はかなりオーバーしてしまった。

決め手がいくつかあって、まずその広さ。

我々はとにかくモノが多い。

引っ越しまでに相当量の断捨離をするつもりであるが、それでもこれくらいの広さは必要だろうと判断した。

まさかの1万円引き

家賃についても元々75000円のところ、角部屋でなく最低2年入居するならという条件で65000円に値引きしてくれたのである。

3DKでこの値段ならアリだろうというわけだ。

家賃発生のタイミング

もうひとつは家賃の発生時期の有利。

入居を申し込んだのが12月、実際に入居するのが翌年3月なのでまるまる3ヶ月のブランクがある。

この取り置き期間の家賃がどうなるかが争点であったが、家賃の発生を入居まで待ってくれたのはありがたかった。

色々と大阪とは勝手が違うこともあって戸惑ったけど、無事審査も通った。

晴れて住処が定まったというお話。

今後の課題

今後の課題はまずモノを減らすこと。

そうすれば3DKの広さは不要となり、今よりも家賃を抑えられる算段。

そして脱勤め人となること。

そうすれば住む場所に囚われなくなり、家賃を抑えられる上に、自由度が上がる上に、QOLが上がる算段。

龍馬の「脱藩」になぞらえて「脱勤」とでも呼ぼうかね。

Umm…。

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