こうして見るともうお店できあがってるみたいだ。
現状はホステル&ギャラリーTAO併設のカフェ&バー&コワーキングスペースだったそのままである。
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什器や食器の大半はそのまま使ってもいいとのことで、初期費用が抑えられて助かっている。
おそらく裸電球はそのまま、テーブルやイスはボクらで選んだものに入れ替えることになる。
さて、今回は屋号の話。
「大衆酒場 Day&Sea」について。
結論からいうと「Day&Sea」は「泥酔」の言葉遊びである。
泥&酔、Day&Seaってなもんで特に意味はない。
何年か前、自宅で泥酔してTwitterに「Day&Sea」と投稿したことがあり、なんとなくサーフっぽいその響きが気に入っていたのである。
屋号には通常「大衆酒場」の後に続かないような、違和感のある言葉を持ってきたかったのでこの「Day&Sea」がぴったりフィットしたわけだ。
「大衆酒場」と言いつつハワイのパンケーキ屋っぽいし「どっちなん!」みたいな。
意味を紐解けば「泥酔」ってのも人を食ってていいでしょ?
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話は変わるが「なえだ家」のルーツは空海の出生地である香川県善通寺市あたりである。
お隣の琴平町には実際に「苗田」という地名もある。
そんなご縁もあってか空海ファンだったジョニー・ロットン似の祖父に導かれるように、ボクは8年前仕事をほっぽらかして歩き遍路をしたのである。
歩き始めたのは東北の震災から4ヶ月経った夏。
3番札所金泉寺の納経所にいた妙にギャルっぽい職員さんから「納経のときには東北の方々のことも一緒にお祈りして下さいね」と言われ、以降88番までそのようにしたのだった。
納経というのは札所にある本堂と大師堂、二ヶ所で般若心経を唱えることである。
あれから8年。
今日はそんなことを思い出している。
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空海が空海を名乗るきっかけとなった「御厨人窟(みくろど)」という場所が高知県の室戸岬にある。
御厨人窟は平安時代初期、当時青年であった弘法大師がこの洞窟に居住したと伝えられている。この洞窟から見える風景は空と海のみで、ここから「空海」の法名を得たとされる。
その高知県に、ボクは今住んでいるということに因縁めいたものを感じずにおれましょうか。
ちなみに「Day&Sea」は解釈次第で「空と海」になることに気がついた。
ただの偶然、だけどちょっとだけ震えた。
「大衆酒場 Day&Sea」。
思いが詰まっているような詰まっていないような、そんな屋号である。