ここ「とがの藤家」さんは高知ネイティブ勢のSNSでちょいちょい見かけていて、そのロケーションとタイカレーうどんが気になっていたお店。
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実は手打ちうどんがあまり得意ではない。
スーパーで売ってる安うどんとか、駅の立ち食いのうどんなんかは普通に好きである。
苦手なのはさぬきうどん。
表面がツルピカしたプラ製品のごとき光沢、そして猛り狂ったようなあのコシにどうにもなじめないでいる。
食べ物のくせに噛めば歯から逃げるとか何事ぞと思う。
「うどんは喉ごし」なぞというのは、もしかして噛まずに飲むのが正解なのか?
とまれ、皆がこぞって美味いというものをそう思えないのはとても悲しいこと。
だから何年かに一度はチェーンのさぬきうどん屋にトライしてみるのだが、今のところ開眼にいたっていない。
すぐ脇を谷川が流れていて、その冷気が吹き上がってくる店内。
これ真夏は気持ちいいでしょうね。
意匠はかなり凝ってる。
この階段は造り付けではなく、ハシゴのように引っ掛けた建て具である。
タイカレーうどん。
ナスとカボチャの素揚げがのり、和風に寄ってないほんとのグリーンカレーである。
かんじんのうどんはと言えば、猛り狂わずほどよいコシ。
噛むと鼻腔に抜ける小麦感。
これはイケる。
カミさん所望の釜あげ。
うどんは光沢を帯びずマットな仕上がりである。
天ぷら盛り合わせ。
釜あげのツユがしっかり味なのに対し、天ツユは超超あっさりというサプライズ。
どれもこれもスキのない美味さである。
早くもリピートしたくなってる。
今度は王道のぶっかけ系いってみよう。
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余談乍ら、とがの藤家さんのお隣にこんなのがあった。
「隠れ宿 弥助」とな。
HPもあって、1日1組限定、素泊まりのみで1泊3500円。
この山門の上に泊まれるというからなんともアツい。
江戸時代の古民家をいの町から移築したものなんだとか。
売り物なのか、民芸品が陳列されてた。
まあまあ新しい薪ストーブなんかもあり値段が気になるところ。
写真だとパッとしないけど、山門で切り取られたこの景色がめちゃカッコいい。
とがの藤家さんの好事家っぷりといい、このへん独特の磁場があるな。