スコットランドのグラスゴーといえばイメージはネオアコである。
再生ボタンを押した瞬間からニューウェーブパンク特有のやさぐれた、不穏なムードで鳴らすこのバンドがグラスゴー出身と聞いて「へぇ」と思った。
マジックマッシュルームの種名から取ったバンド名、同じコミュニティで活動するパンクバンドとハウスユニットが合体してできたバンドがゴールデンティーチャーである。
リキッドリキッドやニーナ・ハーゲンを思わせ、あるいはザ・ラプチャー、LCDサウンドシステム、ピクセルタンといったDFAレコーズ勢の系譜で間違いない。
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ニューウェーブ、パンク、ディスコ、ダブ、アフロ、この辺りをごった煮にしたうえ、たんまりと毒を盛るセンスはUKの十八番である。
この手はかなり好物なのだが、やはりアルバムをそのまま聴くよりも、DJミックスして個人的なストーリーの中に現れるほうが、旨味が増していいと思う。
早くPCでDJミックスできる環境整えたいな。
ラストを飾る長尺のタイトル曲「No Luscious Life」が出色で、まるでスピリチュアルジャズのように禍々しくも美しい一曲である。
そして当然というか必然というか、デニス・ボーヴェルとのコラボシングルもあったりして、こっちもかっこいい。