「川サウナ」という遊びを体験させてもらった。
基本アウトドア遊びってカヤック、マウンテンバイク、ダイビング、スノボ、キャンプもしかり、各フィールドに特化したギアでもって自然へ飛び込むってのが醍醐味である。
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そこからさらに踏み込んで、遊びの仕組みの中に自然を思いっきり利用しちゃってる点が川サウナのディープなところ。
天然の川が水風呂である。
以前カミさんが、埼玉で川とサウナを主催してる方とたまたま話したことがあって、その面々とも繋がりのある方が高知にUターンして川サウナを始めたのである。
彼がサウナマスターのゾエくん。
今回のロケーションは本山町の汗見川。
吉野川の支流で清流として名高い。
事前にポイントは決めておらず、ロケハンしながら川を北上。
手頃なサイズの河原で設営となった。
これがサウナ専用テント。
幕は保温性の高いキルティング素材でできてる。
窓と天井は透明のナイロン製になってて自然光が入り圧迫感はない。
ボクのような閉所恐怖症でも大丈V。
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テント内にはサウナの要となる薪ストーブがインストールされ、上に石が敷き詰めてある。
ロウリュに使うのはアロマ水で、熱々の石にジュワーとかけると水蒸気とともに香りが立ってリラックス効果がある。
キャパは4〜5人といったところ。
サウナ温の上昇を待つ間、ビールとバービクーで気分をビルドアップ。
のほほほほ……。
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さてサウナへ。
一般的なサウナより汗の吹き出すタイミングが早い気が。
ロウリュすれば室温は100℃に達する。
もはや自分が軽く調理されてるといっても過言ではない。
サラっとした汗がドバッと出て実に爽快。
そしてハヒョ〜ン。
皆死んだ鯉のように浮くしかできないほどに、この頭ん中真っ白感は筆舌に尽くしがたい。
で、バービクーに戻ってパリッパリのウインナー食ってビール呑んで、、、
また汗かいて、、、
ハヒョ〜ン。
と、この繰り返し。
皆さん整ってるというかキマっちゃってます。
夕方になってサウナの温度が下がってきても、まだ入りたいという要望があれば自ら木枝を拾い集めて再び高温に仕上げていくゾエくんのサービス精神には感服である。
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この川サウナ、娯楽としてかなり上質と思うんだが、現状は商業ベースではなく友人知人までのプライベートな遊びの範疇でやっている。
商売にしようとすれば入浴施設の許可が必要だったり、更衣室やシャワールームを設けないといけなかったりして面倒なのもあるけど、ゾエくん自身が自由にやりたいからということらしい。
汗をかいたからか、ひと段落して食ったカップ麺がドチャクソ美味かった。
もし川サウナ体験することがあれば、カップ麺は必携で是非。
凝ったやつじゃなく湯入れるだけのシンプルなのがオススメ。
高知は仁淀川、四万十川、吉野川という大河清流が流れ、その支流が無数にあるので川サウナとの相性は抜群の土地。
「川サウナ」って言葉自体がすでにパワーワードだし、今後観光コンテンツとしても育つ可能性もあるよね。