チャリで山越えて、土佐町までの一泊プチ旅してきました。
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目的はここ、柳屋食堂さん。
お昼は何度か来たことがあって、夜柳屋をぜひとも体験してみたかったのだ。
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呑みに付き合ってくれたのは嶺北エリアのだいぶ不良、西森さん。
ボクは西森さんと柳屋で一杯やろうと土佐町まできたのである。
ここ重要。
どういうことか。
このプチ旅はチャリで山越えっぞ!というスポーティな視座で企てたのではない。
呑みに行く手段にチャリを使ったまでである。
その道中が街まで5分、じゃなく馬鹿馬鹿しいまでにエクストリームだぞという遊び。
つまりおつかれビールではなく、ここがメインなわけ。
どっちゃでもええわほんなもんと言うなかれ。
ものの捉え方ひとつで遊びの濃度はグッと濃くなるのだ。
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で、柳屋食堂さん。
そのあまりのフリーキーさに凡百のオシャレニスタなぞ小便ちびって退散するしかない。
なんせ「接客対応ゼロ」である。
「店主精神的に難あり」とも。
客を「会員」と呼び、「無位の店主」を自称する。
「無位」とは文字通り位がないということで、そもそもそうした階級すら存在しないということらしい。
客と店主は無位の関係であり、それを理解した客が会員として迎え入れられるのである。
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店主はとんでもなくアクティブな人でもある。
店内にゴリゴリのロードバイクが置いてあり先ほどの西森さん曰く、クルマと同じスピードで嶺北界隈を駆け巡っているらしい。
モトクロスバイクにも乗られ、ボルダリングも嗜まれる。
年齢にそぐわぬ鉄人っぷりである。
土佐町には大規模なボルダリング施設があるが、誰も使っておらずいつも貸切なんだそうだ。
トイレに通じる廊下はこの通り、ボルダリング壁に魔改造されてしまった。
ボルダリング壁と中華そばというシュールさ加減は他に類を見ない。
幸いボクらは会員と認められたみたい。
店主も客席に腰かけて、少年のように足をブラブラしながら色んな話をしてくれた。
「魂の波長」、「知識のガラクタ」など、吐く言葉のセンスにグッとくる。
店主は言う。「魂の波長が合う人が来てくれたらいい」。
大衆酒場Day&Seaの隠居にして隠キャなボクも非常に同感な次第。