聖剣チンタツ鍋定!!!
そんなおふざけがすぎるホルモン鍋定食がお山の向こうにあると聞き、高知市内からくねくねと県道16号を山越えしてきた。
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庇も瓦もないくせにどこかしら唐破風を感じさせる威風堂々としたファサード。
土佐町にある柳屋食堂である。
四辻の角を削って入り口とした店にはアタリが多い。
年季の入った大衆食堂の壁はおしなべてこの色に行き着く、しゅんでる〜!
夜は酒場になりメニューはさらにキテレツだそうで、そっちも良さげだな。
コーヒー&おでんコーナー。
こちらは支払いまでセルフという自販機スタイル。
偏執的にみっちりと文字で埋めつくした、寄せ書きのごときメニュー表。
この店はツッコミどころが全部で1兆個あるのでいちいち書ききれませんが、「納豆どん」がとても気になります。
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どん、これが「聖剣チンタツ鍋定」ことホルモン鍋定食。
改めてなんやねん、聖剣て!
苦味走るミソ味に嶺北牛のホルモンのエキスが溶け込んで滅法美味い。
後半は残しておいた玉子と一緒に、汁ごとメシにぶっかけるが最高!
カミさん所望のこれ、だし巻きではないよ。
なんと型にはまったように四角いオムライス。
Umm…面妖である。
狐か狸に化かされてるみたいだ。
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お店に駐車場はないので、近くの中島観音堂の駐車場を借用するのだがその説明がカオス。
「父さん早よ行くよ!」
無用な歩数の語呂合わせばかりに気を取られ、地図が入ってこない。
駐車場への道はGoogleマップにも載っていない小道なので、航空写真で位置を示しておく。
ストリートビューも併せて見ていただければ場所が特定できるはず。
大きなクルマは厳しいんじゃないかな。
店内には大将のオピニオン的なポップがところ狭しと貼られてる。
もはや柳屋食堂は大将のブログであり個人メディアである。
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なかでも目につくのが「無位」という言葉。
「無位の店主」
「無位のクラブ」
無位というのは位のない状態をあらわし、そもそもその位階すら存在しないという意味である。
冒頭に貼った聖剣チンタツ鍋定のメニュー写真にこう書かれてる。
「無位の会員様、並びに意識の高いお客様のお蔭で柳屋食堂は在ります。有難う御座います。感謝します。」
店と客とは無位の間柄であり、そうしたことを理解した客が集まればこそお店は存続するということだろう。
ちなみに寄せ書きのごときメニュー表では「無位の会員様」が「粋な会員様」に置き換えてあるところに大将の粋がある。
夏季限定で聖剣チンタツ鍋定にカキ氷が付く。
ブルーハワイにしました。
土佐町はちょっと遠いのでフットワーク軽くは行けないけど、ここはまた来たい。
次回は夜だな。