「令和」の発表をどこで聞いたかとか四方山話!

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令和に改まりそろそろ1ヶ月。

先だって4/1、新元号の発表を皆さんはどのようなシチュエーションで迎えられただろうか。

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ボクはというと大阪にいて大衆酒場Day&Seaのオープン準備に駆けずっていた。

この日は音響設備一式の調達という骨の折れる仕事を片付けて、一息入れようと喫茶店を探していたのだった。

が、日本橋でんでんタウンで気の利いた喫茶店なぞ思い浮かばず、「なんばシティまで行こか?」とかカミさんと話していたらいきなりフラッシュバック!

そういえばようしゅんだ店があるの思い出した。

喫茶オランダである。

GIF動画みたいにポンポンお店の入れ替わる界隈で、ぽつねんとアーリー昭和が取り残されたこの一角は藤子不二雄A「ブラック商会変奇郎」の変奇堂を思わせる。

店内のテレビを見て、アッ!

そうや今日やん新元号!

テロップに「間も無く発表」の文字。

グッタイミング〜!

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令和、レーワ。

平成のときもそうだった。

どことなく物足りない軽さ。

そりゃそうだ。

生まれたばかりの「令和」にはまだ蓄積がない。

これから背負っていくのである。

良いことも良くないことも。

「平成」だって今でこそマッシブな元号だけど、当時は「ヘーセー」ってなもんで軽かった。

とまれ、ボクは大阪日本橋で「令和」発表を聞いたというお話しでした。

ここから先は蛇足である。

おヒマな方はどうぞお付き合いを。

実はこの喫茶オランダ、ブログ記事にするのは2度目である。

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10年ほど前に書いてた「ノゥプッシィフッティング」というブログでも偶然記事にしていた。

写真と全文が保存されていたので掲載する。

クダらないので、本当におヒマな方だけどうぞ。

【日本橋寸景】2010年3月8日

寒い雨に参る。
日曜に繁華街へ出るのは鬼門としていたが、家に居ても腐るので出掛けてみた。

急にポップな推理小説が読みたくなり、古本屋の¥100コーナーで一冊買う。
喫茶店にでも居座って読むことに。

しかしやはり鬼門。
ポップな喫茶はどこも満席。
濡れそぼつガラス越しのカップル達の談笑が点描画に見える。

誰にも知られていない喫茶店がどこかになかったか。
記憶を辿る。

一軒思い出した。
サイバータウン日本橋の路地裏、喫茶オランダである。

街は人で溢れているというのに、アンチポップな店内に客はなし。
やった!
壁はおでんの厚揚げのようによくしゅんでる。

しばしコーヒーと読書に集中。

抑えたボリュームで流れる競馬中継がマニュエル・ゴッチング「E2-E4」に聴こえ始めてきた頃、どやどやと一団が入ってきた。

男性3、女性2。
歳の頃なら40まわり。
話す言葉は関東弁。
秋葉原と日本橋の違いを「デサー」と話し始めた。

日本橋詣での壮年オタクか、と本に目を戻しつつも会話を耳に引っかける。

話は鉄道関係へ移行。

新幹線の駅名は3文字が主流、などと言っている。

男性陣が披露するウンチクに女性陣が頷くという構図。
リーダー格の男は時代がかったサングラスをかけている。

フと、こやつら教師では?と思う。

やたらと声が大きく説明口調、振る舞いが不自然なくらいモラリストしてるというのがその根拠。
改めて顔を見てみるとなるほど教師顔に違いない。

更に会話は音楽関係へ。

高校の頃はバンドやっててねえムフーン。
フランク・シナトラ知ってる?そうマイウェイのねえムフーン。
ボクの作曲方法はねえムフーン。
イタリィでは13インチのピザを作りたければまず9インチのピザを作れっていう教えがあってねえパオーン……。

リーダー格の舌が滑らかだ。

女性陣が切り返す。

「今はバンドは?」

高校時代の仲間が……モゴモゴ……オレは大学では勉強ばっかりしてて……フゴフゴ……デクレッシェンド。

口ごもるリーダー格。

2時間半ほど過ごし店を出たら雨は上がっていた。
コーヒ代金¥330也。

ちなみにこのとき読んだポップな推理小説とは内田康夫「鞆の浦殺人事件」である。

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