食堂千壽さん。
読みはおそらく「せんじゅ」かな。
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いわゆる大衆食堂なんだけど昼営業はなし。
平日18時ころになると、ぼんやり灯りがつく。
つまり一見の流れ客などまず入ってこない、ネイティブオンリーの井戸端酒場といったところ。
ボクの好みど真ん中なお店である。
ただし超マッドなお店。
女将はエリック・ドルフィーばりのインプロヴィゼーションでブロウをカマしてくるので、客にもそれなりのスキルが求められる。
まずメニュー。
「ふぞろいのマグロ刺身」、「大根とウィンナーの煮物」、「キュウリのみそ漬け」など気になるメニューが並ぶがほとんどがダミーなので注意。
ボクは今回2度目の来店なのだが、初回は知らずに注文するもことごとくSOLD OUTをくらった。
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もうひとつ要注意なのは、注文していないものが女将の気まぐれで勝手に出てくること。
勝手にとは聞こえが悪い、女将のサービス精神と言うべきか。
ビールを注文したらこんなん出してくれました。
卵焼きと自家製ぬか漬け。
グッとくるアテじゃありませんか。
この夏はキュウリ高かったですよね〜。
前回来たときに強くすすめられたメニューがあって、今回はそれを食べに来たのだ。
メニューには載っていないその名も「すき焼きハンバーグうどん」。
お笑いコンビ、カミナリ風に言うなら「バカが食うやつ」である。
額装されたこの絵。
客がスケッチして置いていったものらしい。
「久礼 二名島」とあるが正しくは「双名島」である。
女将曰く、「かなりの変わり者だった」とのこと。
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ドン、これがすき焼きハンバーグうどんである。
すき焼きだから鉄鍋だ。
すき焼きと聞いてイメージするほど甘くない。
注文していないけどご飯が出た。カミさんのぶんと2膳。
うお、ほんとにハンバーグ入ってた。
甘めのうどんつゆで煮込まれたハンバーグ、Oh!ジャンキー!
うどん食ってたらおでんも出してくれた。
注文していないのは言うまでもない。
さて、女将の気まぐれメニューは会計に含まれるのだろうか?
おおいに気になるところ。
今回注文したのは、
✔︎生ビール 500円
✔︎すき焼きハンバーグうどん 値段不明
✔︎ゆずスカッシュ 値段不明
〆て1800円であった。
上はカレーのメニューだが、この価格帯から察するに、すき焼きハンバーグうどんは1000円ほどでなかろうか。
ゆずスカッシュを仮に300円とするとぴったり1800円で、気まぐれメニューはサービスということになる。
新メニューの考案に余念ない様子で、今考えてるのは高野豆腐のベーコン巻き煮込みらしい。
魔女の、女将の冒険はまだまだ続く。