土佐の小京都、中村の市街から国道321号線を南下するとロードサイドに見えてくるのが「四万十屋」。
四万十川の天然うなぎが食べられる店である。
土佐清水の野外フェス竜串トロピカルを満喫した帰り道、天気も良いし、思いっきり贅沢な昼飯にしてやろうと寄ってきた。
-->
店先にかかる「川漁師の店」と筆書きされたちょうちん。
川漁師が出入りするお店だそうで、料理長も現役の川漁師なんだそう。
入り口を入ると1階は四万十の特産物売り場になってる。
お食事は奥の階段で2階へ。
知らなかったんですが、ここめちゃめちゃ有名店なんですね。
「美味しんぼ」にも実名で登場してるってことで、店内にマンガのコピーが貼ってありました。
2階はこんな感じ。
靴を脱いで座敷へ。
そして迷うことなく縁側席へ。
平日にもかかわらず正午まわるとすぐに混み始めたので、早い時間がオススメ。
眼下に四万十川。机上には瓶ビール。
初夏の風が通り抜ける素晴らしいロケーション。
うな重は養殖が3000円、天然が3880円。
その差880円。
天然ものなぞそうそう食べられる機会もなかろう、ってことでここはいっちょ奮発で。
-->
見よ!これが四万十の天然うなぎだ!
ああ、思い出すだけで垂涎だ!
天然ものはサイズにばらつきがあるというが、これはいいサイズなのかな?
お重からはみ出るような日もあるんだろうか?
身はしっかりしていて箸では切れないほど。
持ち上げて豪快にかぶりつく。
タレはこれまで食べたなかでもおそらく一番甘い。
焼き方は関西風の素焼き。
天然ものの食感を味わうには素焼きが間違いない。
わりばしのさやに書かれたキャッチコピーが目を引いた。
「川とのやりとり」。
川からのテイクだけじゃなく、川へのギブも忘れないという信念がうかがえる。
なお、1階では漁師網もガチで売ってます。
四万十の川漁師もご多分にもれず後継者不足。
現役の方でも兼業が多いといいますから、四万十エリアに移住を考えている方などは検討してみてはいかがでしょうか。
空き家をリノベーションしたサーファー&お遍路向けのゲストハウスをやりつつ、シーズンには川漁師になるなんてのもカッコイイ生き方やなあ。
四万十屋の1階でお店の人や、出入りする川漁師さんと話していればすぐに繋がりができそうな雰囲気があります。