凡夫は田舎へ移住して自由になれるか?

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凡夫は田舎へ移住して自由になれるか?

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「高知家暮らし隊」の会員証。移住希望者には会費無料で発行してくれる。レンタカー、宿泊、引っ越しなどに割引き特典が受けられる。高知家HPから申し込み可。

この5年ほど悶々とし続けていた「田舎への移住」という夢想がカタチになりつつある。
希望の移住先は高知県。
ルビコン川を渡るのはまだ先だが、永く住んだ大阪をエスケープしようというわけだ。

田舎への移住を考える時、避けて通れないのが「仕事」と「家」の課題。
これまで通りの勤め人でいくか、自営あるいは自給自足の道を行くか。
その地域に一般的なマンション、アパートはあるのか、なければ空き家を借りてリノベーションするのか。
空き家だと言われて見に行って廃屋同然だったらどうしよう。
虫が苦手なボクとしては都会との住環境の落差もおおいに気になるところだ。

今年に入ってこのシビアな課題を少しばかり進展させることができた。
「仕事」と「家」に関してわずかでも見通しが立てば、それが潤滑油となり移住への歯車はまわり始める。
ではボクのなかで何がどう進展したのか。今回は「仕事」について書いてみたい。

手に職のない移住者は1年もたないと言われ出鼻をくじかれた話

数年前に高知県の四万十市でサーファー向けの格安宿に泊まった時、ご主人に移住について尋ねてみた。答えはこう。

「中村(現四万十市)も都会からの移住者多いけど、たいていは1年もたずに都会へ帰っていくよ。医者や弁護士ならいいやろうけど、ここは求人なんかないからね。手に職がなければ厳しいやろうな」

umm…絶望的なお言葉。

移住ってそんなにハードル高いのか。
ボクなぞ手に職があるわけでなし、やりたい仕事があるでもなし。
そもそも移住したら「勤め人は辞めたい」と思っているから必然的に「自営」の道一択だ。
が、それとて社会的生命力の低いボクにとって、その手段すら思いつかないという、まあなんというか移住を志す者として致命的な状況だったのだ。

仕事に誇りを持てないと、歳を重ねるごとに幸福度が下がる

ボクは10年以上、インターネットの某プロバイダのコールセンターで働いている。
一つ所ではなく、いくつかのセンターを転々としている。
はっきり言ってコールセンターのオペレーターはやりたい仕事ではない。
が、コミュ障のボクとしては、客との対面なく、チームプレイも必要ないこの仕事が合っていると思い、続けている。
そしてそれを恥ずかしいことだと感じている。
仕事に誇りを持てないと、歳を重ねるごとに幸福度が下がっていく実感がある。恐いことだ。

2016年の年始、何気に高知のコールセンター求人を検索していたら、以前在籍していた会社の名前があった。
驚いた。高知に支社があるとは知らなかった。
というより高知にコールセンターの仕事があるとは思いもよらなかった。
ボクにもできる仕事があるじゃないか。

急遽、高知へ!

さっそく連絡を取り、高知へ向かった。
高知支社のセンター長と面談し、仕事内容や求人のタイミングなどを聞かせていただいた。
執務室内の見学もできたので、移住してここで働く自分というのを具体的にイメージすることができた。
この種の面談の中で「酒をどのくらい呑むか」といった質問が飛び出すあたり、いかにも高知っぽくてわくわくするものがある。

この数年、夏は高知でキャンプが恒例である。
この夏も高知へ着いたその足で、先の高知支社へ挨拶へうかがった。
今は事業拡大にともない相当数の求人をしているらしい。

採用になるかは別の話として、働き口が確保できたことは大きな一歩である。職があれば部屋を借りるのも難しくないだろう。話は転がってゆく。
にしてもまたコールセンターとは我ながら芸がないなとは思う。
とはいえ先立つものは必要。知己のない土地ゆえ、友人知人ができることを考えれば勤め人をするメリットもある。

時間を切り売りせず生きていけるようになりたい

ゆくゆくは身ひとつで生計を立てられるよう行動していかねばならない。
つまりは個人事業主ということ。
これまでは「時間をいかに高く買ってもらうか」がボクの仕事の概念だった。限られた人生時間を換金して生きていたということ。悪くはないが面白くない。
そういうシステムから自由になるというのは移住の目的のひとつでもある。

では、どのような手段で個人事業主となるか。
思いつくのはこんなところ。

・起業
・実店舗経営
・ネットショップ経営
・農業
・クラウドソーシングなどの在宅ワーク
・ブログなどによる広告収入 

まあ「起業」は漠然としすぎているか。
農業に関しても、農家の繁忙期のアルバイトや自分たちが食べるだけの家庭菜園をイメージしているから個人事業とは異なる。
いずれにせよ「これ一本でいく」というのはリスクがあるので、複合的に選択していくことになるのだろう。

WORK IS PLAY.   PLAY IS WORK.

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クーラーボックスに貼ったこのシール。

WORK IS PLAY.   PLAY IS WORK.


「働くように遊び、遊ぶように働く」。
素敵ですよね。
やりたくないことをやって稼ぐよりも、食べるのも忘れて夢中になれることで稼ぐことができれば幸せだろうと思う。それは究極の自己肯定である。
簡単ではないけれど、 そこへ近づけるよう一歩ずつ進んでゆく所存。

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