たいがいのことには驚かない年齢だけど、高知のこの宴会スタイルには面食らった。
商店街の地べたにコタツを並べて呑むんである。
まるで屋根と壁がばらけて茶の間だけ残ったドリフコントのオチのようである。
それが合わせ鏡のようにえんえんと続いてる。
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大人の悪ふざけとしか思えないこのイベント、知らずに商店街に迷い込んだらば「何のカルトや?」となること請け合いだ。
これが9日間に渡る酒の狂宴「土佐のおきゃく」のラスト2日間を締めくくるイベントプログラム「日本一の大おきゃく放浪記 はりま夜の宴横丁」である。
ところで「はりま夜の宴横丁」ってネーミング弱くない?
もっと煽って観光客をビビらせてほしいものである。
例えば「コタツひっくり返して伏魔殿!」とかさ「野外酒場劇場はりまやんナイト!」とかさ「はりまや商店街をジャック!パリピのコタパ!」とかさ。
とまれ、言いたいのは弱いネーミングではこのエクストリームカルチャーのワクワク感が伝わらないし、何十ものイベントプログラムに埋もれてしまうということ。
あと、システムが少々わかりづらい。
予約は?空きコタツがあれば勝手に座っていい?チャージは?注文や支払いは?
期間中に配布される公式ガイドブックをみても詳細が書かれてない。
今回初めて体験してきたので、遊び方を書いておく。
時間は16時半から21時半、これは年ごとに変更の可能性あり。
まずはこの受け付けで予約をしよう。
色々と出し物も出るから、それに合わせて時間を選ぶ。
出し物のスケジュール表は受け付けに置いてある。
ボクらはよさこい踊りの出る17時からにした。
時間制限は1時間半。
チャージとして、1席につき七輪ひとつの注文が必要。
魚介系なら1500円、肉系なら2000円。
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ボクらは肉系にしました。
追加で居酒屋メニューもいろいろある。
注文はホール係の女の子に言うか、この屋台で直接購入。
伝票などはないので、いずれもキャッシュオンデリバリーである。
コタツは赤岡町の「冬の夏祭り」から借りてたのか。
路上コタツ大宴会は赤岡町が源流なのかな。
超至近距離でよさこい踊りが始まった。
鼻先数センチのところで鳴子がチャチャッと鳴るカオス。
お次はDJタイム。
C-C-B、安全地帯、光GENJI、中森明菜などの80年代パワーヒットかかりまくり。
えびす顔の御老人たちがゆらゆらと踊り、商店街は土佐のコズミックディスコと化す。
全国的にも珍しい風習と思われる路上コタツ大宴会。
晴天でなによりでした。
ボクらはこの後も興奮冷めやらず、中央公園に行ってみたり、目についたバーに入ったりして酔って候、浮かれて候でした。
最後に、公式ガイドブックの挿絵がとても素敵なのでご紹介。
盃からほとんど酒をこぼす人。
べろべろの神様を拝む人。
土佐の妖怪シバテンの面をかぶって騒ぐ人。
その後ろで酔いつぶれる人。