阿佐海岸鉄道HPより
鉄道と一般道、その両方を自在に走ることのできる乗り物があるらしい。
徳島県の阿佐海岸鉄道が世界に先がけて導入するDMV(デュアルモードビークル)である。
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阿佐海岸鉄道HPより
ボクは鉄ちゃんでもクルママニアでもないが、バスらしき乗り物が線路を走るこの奇異な光景にはヤラれる。
境界をまたいで存在するものだけが持つ異形の美しさと言える。
阿佐海岸鉄道HPより
阿佐海岸鉄道はJR牟岐線の終着駅、阿波海南から甲浦(かんのうら)までの10kmばかりを結ぶ第三セクターである。
甲浦は高架駅であり、一般道へ接続するためのスロープが建設済みと聞いて見物してきた。
四国の東海岸の鉄道限界がここ甲浦駅である。
ここから南、室戸岬をまわって土佐くろしお鉄道奈半利駅まで鉄道がないという事実に、都会から来た歩き遍路は戦慄する。
DMVが開通すれば室戸岬まで公共交通で行けるようになる。
ゆくゆくは奈半利駅とも接続し、室戸のミッシングリンク解消となるのかも。
2021年3月現在、DMV工事のため阿佐海岸鉄道は運休しており、阿波海南〜甲浦間を代替バスが走っている。
コロナの影響で予定より遅れているが、2021年夏には開通予定とのこと。
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近所のおっちゃんがスロープをブラブラ散歩していたので、ボクらも倣って上がらせてもらった。
線路をそのまま延長したまっすぐなスロープを想像していたけどループ状でした。
DMVは線路からここを下って一般道に入るわけか。
線路とスロープの境目がどうなってるか気になりますわな。
こんな感じ。
境目のコンクリ敷きの所をガイドウェイというらしい。
阿佐海岸鉄道HPより
ガイドウェイの上でDMVがトランスフォームするんである。
車体写真を見るかぎり構造はシンプルだけど、やっぱし鉄の車輪を格納しつつゴムタイヤが出てきてウィ〜ンって感じで無駄に車高が変わったりするとアツいよね。
乗って内から降りて外から、両方体験したくなる。
唐突にマンガ「こち亀」の話。
印象に残る回は多々あるが、そのひとつに都電荒川線の運転手の話がある。
もともと都バスの運転手だったがあまりの豪放ゆえ、決められた路線通りに走らないのでクビになる。
線路上を走る都電荒川線なら大丈夫だろうと運転手になるのだが、結局は脱線して両さん共々街中をジェットコースターするというオチ。
今回なんかそんなことを思い出した。
あれ何巻なんだろう、ご存じの方あれば教えて下さい。