なんと、奈良の郷土料理と思っていた茶粥が和歌山にもあった。
奈良に同じくほうじ茶で炊くタイプ。
奈良の柿の葉寿司と和歌山のめはり寿司もどこか似ているし、食文化がつながっているのかも知れない。
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和歌山一泊旅、2日目の朝メシにねぼけ食堂さんに寄せてもらった。
ご主人80を越えているとおっしゃっていたが、7:00〜22:00までの通し営業とは恐れ入る。
定休日はなく、月のお休みが店先に貼ってある。
朝10時前、他に客はおらず。電話が鳴る。ご主人受話器取る。
「んー、2人来てくれてるだけ」
奥さんからヘルプの要不要の確認だったらしい。
卵焼きとビンビールをもらった。旅先のビールとはどうしてこんなに美味いのか。
おしゃべり好きのご主人である。
相撲が好きで自身もやっていたこと、ダイビングで難聴になったこと、若いころ仕事で片目を損傷してしまったこと、そんな話をエンドレスループでしてくれる。
物忘れも激しいようで、注文を二度三度と繰り返し確認され、提供後もちゃんと出ているかどうか厨房からテーブルを見回すのだった。
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高知から来たと告げると、学生時代に相撲の大会で高知を訪れ、高知城近くの土俵で試合をしたと懐かしがっておられた。
ん、「お酒、ビール、焼酎、洋酒にもハウマッチ‼︎」?
ハウマッチの使い方おかしくないか?
「!!味付け、かげんがピット?」
びっくりマークから始まる上、質問形式。こっちが聞きたいわ。
「!!いためものハウマッチ(かげんが大変です)」
クセが強すぎやしませんか。
「玉子とぢうどん(ハウマッチ)¥500、玉子とぢそば(ハウマッチ)¥500」
このあたりはハウマッチの使い方合ってる。
「トロトロ(とろろ)昆布フラダンスうどんハウマッチ」
ご主人のマッドネスは止まらない。
ところで「黒そば」というのはいわゆる日本そば、かけそばのことだと思うのだが、関西の一部でこう呼ぶのだろうか。
ウチはオカンが「黒そば」と呼んでいたのでボクも子供のころからそうだったが、大人になって友人から「なんやねん黒そばて」と言われた経験がある。
缶ビールの冷やし方のクセ。
ビールが大ビンだったのでアテが心細くなり、ピーマン牛肉いためを追加。
そういえば和歌山は大ビンで出す店が多かった。
名物の茶粥もちょうちんに書かれたカレーラーメンも食えなかったけど、楽しいモーニングでした。