今回はやむなくルートを2本に分けた。
Googleマップに載ってない道を含むので一筆書きできないのだ。
前半が下のルート、後半が上のルートである。
下ルートのB点と、上ルートのA点、この間が空白地帯となる。
実際はクルマも通る林道があるのに、Googleマップが省略する理由は不明。
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円行寺から山間部へ。
途中、県道270号を柴巻方面へそれる。
さらに鏡ダムへと抜ける細道へそれる。
眼下に鏡ダムが見えるころ、空白地帯への分岐は現れる。
それがこれ、ん?これがそれ?
ちょうど下ルートのB点がここ。
左が鏡ダムへ下る道、右は道標によれば土佐山村へ通じるらしいが、Googleマップには載っていない道である。
今回はこの空白地帯を進む。
ちなみにここの地名は「大利タコヲ」という。
地名としては異形、仮に人名としたってオッチョコチョイだ。
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しばし進むと分岐。
左は「関係者以外、立入禁止」の看板があるが、主語がない。
いったい何の関係者なのか?
地主に断りなく山菜採るべからずなのか、何者かに不都合が生じるがゆえの進むべからずなのか。
ちょいと様子を、と一歩踏み出す。
踏み出したら最後、ええいままよと行くところまで行くのが人情。
クルマ2台とすれ違った。
狭いのでチャリごと端に避けたらちゃんと片手で挨拶してくれる。
侵入者を訝しがるふうでもないのでズンズン進んでみる。
そしてズンズン下っていく。
道はすこぶる悪い。
お、ヤベ、ほんとに空白地帯にいる。
右の道に繋がって網川川へ出るのかな。
あれ?だいぶ北に向かってる。
鏡川へ下るのか。
と思ったら、なんと行き止まり。
あっけない結末。
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実はこの道、国土地理院の地形図にはしっかりと記載がある。
赤丸を付けた箇所が行き止まり。
尾根が途切れて三方がゆるい崖という地形。
さて、下ったぶんすべて登り返さねばならない。
ブーたれてても誰も助けてくれんので、さっさと最初の分岐まで戻る。
今度は右の道へ。
またすぐ分岐。
右は円行寺方面で振り出しに戻ってしまうので、左の広瀬、網川方面へ。
突如フレッシュなユズの香りが立ち込めた、と思ったら搾ったあとのユズ捨て山だったり、、、
KLFのCHILLOUTな光景が現れたり、、、
晒されるトイレがあったり、、、
川の主さんですよね、と尋ねたくなる派手なカラーリングの大魚がいたり、、、
ミニ沈下橋を渡ったり、、、
そうこうしつつ大穴峡を通過。
そこいらじゅうに駐車禁止の張り紙。
風光明媚なスポットなのに駐車場がないのは酷だけど、やはりここはマナー優先で。
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とさやま保育園で鏡川を渡ってまた峠道へ。
そしてこの四叉路が、本日2つ目の空白地帯への分岐。
四叉路なのに道標は三叉路だ。
直進の北山スカイライン方面は問題ない。
右斜め後ろの道は都積公民館へとなっており、Googleマップにも行き止まり道として記載がある。
問題は右斜め前の道。
道標にもGoogleマップにも記載のない空白の道。
アスファルトを敷く前のような感じもあるので、もしかすると新しくできた道なのかも知れない。
となるとどこへ繋がるのか。
期待に勇んで下ってみたらすぐに民家にぶつかって行き止まりでした。
探検にスカはつきもの。
こうなったら都積公民館方面も探索してみよう。
Googleマップ上の行き止まり地点を過ぎても舗装路は続く。
するとこのような立札が。
一見こちらの身を案ずるような文言ではあるが、その実、マッタケ群生地を知られまいとするYの警告のようでもある。
正面のトレイルだけじゃなく、左にカーブして舗装路はまだ先がある。
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ピリオドの向こうへ行ってみたいのはやまやまだったが、万一また行き止まりで登り返しになったときのスタミナに自信がなかった。
言い訳するつもりはないが、出発前にエースコックのワカメラーメンミニを食べたきりである。
勇退を決意した。
ちなみにこの道も地形図には載っている。
舗装路は下りきると小さな沢にぶつかって途切れてる。
引き返して正解だった。
地主さんサンクス。
もひとつちなみに先ほどの四叉路、これも地形図にはある。
矢印はボクの視点。
右斜め前の道も、民家で行き止まりとしっかり記されてる。
Googleマップは当初、ゼンリン社の地図をベースにしていたが、現在は独自のデータで作成されている。
もしかすると行き止まりは道として切り捨てるというルールなのか?
合理性も良いが、地図好きとしては道の終わりは正確に記して欲しいと思う。
長々すまんけど、もういっこだけ。
本来であれば北山スカイライン方面に進んで帰るべきところ、魔がさして分岐を弘瀬、鏡村方面へ進んでみた。
こちらも山の地主の仕業だろうか、山へ分け入るトレイルには入らせまいと木を組んだバリケードなどがあって先ほどのYの警告に比べても無言のトゲを感じさせる。
ワラなどを編んだかたまりに、神社で見かける紙垂(しで)を付けたオブジェを陳列しているのにはガチで引いた。
M・ナイト・シャラマンの映画を彷彿する無言のメッセージにブルってしまい写真は撮れずじまい。
まさにYの警告、マッタケ群生地確定である。