のっけから蛇足を。
インスタで見かけたとあるメガネが気になり、高松に取り扱ってる服屋さんを見つけたので出向いてきた。
早めに出発して高松空港近くの香南楽湯でひとっ風呂。
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サウナと水風呂を3セットこなし、イスに腰かけて背筋を伸ばし瞑想する。
「ああ、これからメシ食ったり街をぶらついたりするんやなあ」なぞと考えていたら、サウナのととのいも相まって幸せホルモンがドバッと溢れた。
これがあまりに心地いい体験だったんで誰かに言いたかっただけの話。
本題はそのあとのサ飯である。
香南楽湯の目と鼻の先、バラック造りがドープでイカつい食堂みつやの里。
クルマが突っ込んだ外観にして傾 いてみせる店というのはままあるが、大抵はファッションであり、看板の域を出ない。
引きかえ、みつやの里はガチである。
長年屋台として稼働していた軽トラが動かなくなったその場所に囲いを設け、店としたような佇まいだ。
その証拠に中華そばとおでんは今でも軽トラ内の厨房で作られているのだ。
思わずおでんの豆腐とスジを所望した。
メニューの写真を撮りそこねていたが、中華そばは「しょうゆ」、「みそ」に加えて「しょうゆカレー」、「みそカレー」なるカレーヴァリエーションがあり、サイズは小から特大まで選べる。
あとは焼きそばやガラスケースにある各種惣菜を取ってメシと合わせるスタイルなんだが、あくまでメインは中華そばなので、一般的な食堂と違って汁ものの類はない。
まず白メシからして美味い。白メシが美味ければオカズはなんでもいい派だが、こういう店はたいていオカズも美味いからけしからぬ。
ぷっくりとふくれたおでんの豆腐はマスト食いの逸品である。
ガラスケースの中も人類が好きなやつばかり。
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中華そば、しょうゆの中サイズ。
これが個人的に懐かしい味覚を思い起こす味だった。
親父の田舎が愛媛の川之江というところにある。
近所のスーパーにラーメンタレと脂がセットになったビニールの小袋が売っており、それに黄麺を入れて食ったあの中華そばの味にそっくりだったのだ。
オーソドックスな鶏ガラしょうゆに脂を足すことで生まれる動物性のコクというかパンチがちょっと独特で、齢50になるがこのかたヨソで出会ったことのない味。
川之江は香川との県境に近い街なので、もしかすると香川で中華そばと言えばこれなのかも。
今度香川に行ったらあのラーメンタレ探してみよう。